移動映画館にかける思い|鳥取と熊本の方へ生きる力を
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
チューリップ企画スタッフのわかです。
先日、「ゲゲゲの鬼太郎」をモチーフにした鳥取のお土産をもらいました。
鳥取は作者の水木しげるさんの出身地であることから、鬼太郎をモチーフにしたものがたくさんあるそうですね。
全国からお問い合わせを受ける中で、各地の情報が耳に入るようになってきました。
全国をまわる移動映画館のスタッフは、より各地のことに詳しくなっているかもしれません。
今回は、地震で大きな被害を受けた鳥取、熊本に移動映画館が訪れた時のことを紹介していきたいと思います。
鳥取・移動映画館への驚き
鳥取の震災後、移動映画館は鳥取県東伯郡を訪れました。
そこに足を運ばれたのは、所有する梨畑が被災したという70代の男性です。
男性は、移動映画館が訪れた時の驚きを次のように語られました。
「鳥取は、道が狭い所も多いのですが、家から車で5分もかからない所まで、あんなに大きいバスが来てくれて、ただただ驚きでした。
しかも親鸞聖人のアニメ映画を鑑賞できるので、心の支えになります。映像も音声もいいですね」
所有する畑では、ブランド梨を生産されているそうですが、地震の影響でその作業場が崩壊してしまったといいます。
「修復を考えると大変です。でもこの映画で生きる気力が湧き上がってきました。
高齢で遠くまでは行けないため、訪ねてきてくれる移動映画館は本当にありがたいです」
被災し、大変な状況の中でも笑顔で話してくださいました。
熊本・姉妹で移動映画館へ
熊本県山鹿市で開催した移動映画館の上映会に60代の姉妹が参加されました。
熊本地震の後、移動映画館が熊本を訪れた際に初めて足を運ばれ、それ以降熊本に移動映画館が訪れるとほぼ欠かさず参加されています。
お二人とも、以前関西に住んでいたことがあり、阪神大震災を経験しておられます。
「まさか熊本でも地震被害に遭うとは思いませんでした。苦しみ悩みの絶えないところがやはり人生なのですね。
何か確かなものが欲しくて、いろいろ探してきましたが、みな裏切られるものばかりでした。
移動映画館のおかげで、やっと確かなものに出会えた思いです」
一緒に目を輝かせて語られました。
移動映画館の本社での一コマ
社員の1人が本社の敷地内を歩いていた時のこと。
日は落ち、小雨の降りかかる夕闇の中、移動映画館が駐車場に止まり、ドライバーと助手が車体を洗っていました。
「寒い中ご苦労様です。洗車をされているんですね」と何気なく声をかけると、ドライバーからは「これが洗車に見えるか?」との返事。
何か気に障ることを言ってしまっただろうかと恐る恐る「洗車に見えます」と答えると、笑顔とともに返ってきたのは次のような言葉でした。
「みんなは洗車と見るだろうが、我々にとっては大切なバスの“手当て”なんだよ。
洗車では、ただの作業になるだろ」
全国には約10万台の様々なバスが走っているそうですが、その中でも移動映画館は本当の幸せを運ぶバスです。
そんな移動映画館をいたわるドライバーの手にも格別の思いがこもっているんですね。
まとめ
被災地では、生涯かけて築いたものを失い、「何のために生きているの?」という嘆きの声が聞こえてきます。
ぜひ多くの人に「生きる意味」を知って、生きる勇気を持っていただきたい。
熊本や鳥取の方に喜んでいただくことができて、私たちスタッフにもより一層力が入ります。
「生きるよろこびをすべての人に」
本当の幸せを運ぶべく、今日も移動映画館は走ります。
わか
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