勉強密度を上げると共に勉強時間を確保する(6)
勉強密度を上げると共に勉強時間を確保する(6)
~ 「ブルーマンデー症候群」さようなら ~
勉強といいましても、私は、以下のような掛け算で考えています。
(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)
今までは、勉強時間を増やす前に、勉強密度を上げてみましょうと、勉強密度を上げるにはどうしたらよいかについて、説明してきました。
その上で、勉強時間を確保することも大事です。
(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)
勉強密度を2倍、3倍と上げていっても、勉強時間が減っていっては、勉強成果は上がっていきません。
忙しい人が、どうすれば、勉強時間を確保することができるか、増やすことができるか。その方法の一つが「時間の天引き」です。
「時間ができたら勉強しよう」ではなく、先に勉強する時間を決めてしまいましょう!
これが「時間の天引き」です。
「時間の天引き」で確保した時間をブロックするには、どうすればよいか。
まず勉強の優先順位を上げます。
その上で、具体的に、何をすればよいのでしょうか。
「欲望の誘惑には、欲望で対抗する」
「他の人と一緒にする」
「天引きする時間帯は誘惑が少ない時に」
前回は、一つの例として「天引きする時間帯は早朝がいい」といいました。
仕事が終わってから勉強しようと、夜の時間帯に天引きしていても、せっかく天引きした時間を奪う、さまざまな誘惑が襲ってきます。
できるなら、余り誘惑が襲ってこない時間帯に天引きした方がいいですから、天引きする時間帯は、夜ではなく、早朝がよいです。
「えぇ~、私、朝は弱いんです」という方もあると思います。
確かに、最初は大変ですが、慣れてくると、それほど大変でもありませんので、説明したいと思います。
毎日、起きる時間を固定する
「慣れれば、どんなことでも苦ではなくなる」と言われます。
「朝は弱いんです」「朝は苦手です」という人も、慣れれば大丈夫です。
慣れるにはどうすればよいのでしょうか。
どんなことも、同じことを繰り返していると慣れてきますから、同じことを繰り返すのが一番です。
この日だけは早く起きると決めるのではなく、毎日、起きる時間を固定することによって、気持ち、体が、慣れてきます。
逆の例で説明します。
日曜だけいつもよりも遅い時間に起きていると、月曜の朝、起きるのがつらくなります。
これを「ブルーマンデー症候群」といいます。
では、月曜は誰にとっても、ブルーな日なのでしょうか。
それは違います。
月曜をブルーにしているのは、ほかならぬ本人です。
日曜の朝、いつもよりも遅い時間に起きているから、月曜の朝がブルーになるのです。
日曜もいつもと同じ時間に起きていれば、月曜の朝も、いつもと同じように起きるようになりますから、「ブルーマンデー症候群」とは、おさらばです。
「習慣化のゴール」まで
毎日、同じ時間に起きるようにします。
最初は、目覚ましとの激しいバトルの結果、ようやく起きることができるかもしれませんが、同じ時間に起きることを繰り返していきますと、習慣化され、やがて、朝早く起きることが苦痛でなくなります。
これを「習慣化のゴール」といいます。
苦痛でなくなる、逆にそれをしないと、気持ち悪くなる。
それが「習慣化のゴール」ですが、そこまで、続けることが大事になります。
習慣化されれば、精神力が弱かったり、自己コントロールが苦手な人でも、継続しやすくなります。
「進化しすぎた脳」などを書いている池谷裕二氏の言葉です。
ルーティワーク化するということは、無意識化するということ。
無意識の記憶を司る線条体が関与していると考えられます。
繰り返すことで体が覚える。無意識だから苦にならない。
そういう状態を一般的には、「集中している」と呼んでいるのです。
規則正しい生活を送る
「天引きする時間帯は早朝がいい」というのは、決して、睡眠時間を削って、朝早く起きましょうということではありません。
睡眠時間を削れば、朝、起きることはできません。
夜をダラダラ過ごさず、早目に寝るようにして、朝早くに起きましょうということです。
また、いきなり変化させると無理がかかります。
今まで7:30に起きていた人が、いきなり6:00起きに変えようと思っても、3日坊主になることは、目に見えています。
まずは7:00に。
慣れてきたら、6:30に、と少しずつ変えていくのが大事になります。
毎日、規則正しい生活を送ることは、健康にもよいと言われています。
朝型生活の良さを実感して頂きたいと思います。
まとめ
・毎日、起きる時間を固定する
・「習慣化のゴール」まで
・規則正しい生活を送る
(関連)
→ 勉強法って何?知らないと損する目からウロコの勉強法(1)
あさだ よしあき
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