「勉強時間を増やす」前に「勉強密度を上げる」(1)
試験合格請負人のあさだです。
勉強といいましても、私は、以下のような掛け算で考えています。
(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)
特に、勉強密度について、今回から説明していきたいと思います。
勉強時間を増やすのも大事だが・・・
勉強時間が少ない人よりも、多い人の方が、勉強の成果、成績は良いです。
ですから、少しでも勉強時間を確保する努力、寸暇を惜しんで勉学に励むのは大切です。
アメリカの20代大統領ガーフィールドに、こんな話があります。
大学では成績は抜群でしたが、どうしても数学は一番になれなかった。
同じ寮で生活している友人に負けてしまうのである。
「全力を尽くしているのに、どうしてだろう・・・」
彼は、思い悩んだ。
ある日、いつものように、消灯時間が近づいたので、ベッドに入ろうとしたが、なんとなく、ライバルが気になる。友人の部屋の辺りに目をやると、まだ明かりがついているではないか。
「やはり、僕よりも長く勉強していたのだ・・・」
彼は、明かりが消えるのを待つことにした。
はたして、それは、ほんの数分間の差でしかなかった。
「これだ! この数分間だ」
次の晩から彼は、友人よりも数分間、遅く寝ることにした。
その分だけ多く勉強したのである。
この結果は、たちまち成績の上に表れた。見事にライバルを打ち破ったのである。
この話でも明らかなように、少しでも勉強時間の長い人が、成績が良いのが、普通です。
ですから、どうしたら勉強時間をもっと確保することができるか、これは大事なのですが、その前に、ちょっと考えてもらいたいのが、以下の式です。
(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)
勉強の成果は、勉強時間だけでなく、勉強密度にも、影響を受けるのです。
たとえ、勉強時間が変わらなくても、勉強密度が2倍になれば、勉強成果も2倍になるということです。
学生の時の勉強と社会人・資格試験などの勉強の大きな違い
学生の時の勉強は、まず勉強時間を確保する、どうすれば勉強時間を増やすことができるかを考えます。
私も中学・高校とテニス部でしたが、試験一週間前は、部活は休みになります。
また、中学の時に3年生の夏休み前で引退、高校の時も2年生の秋で引退でした。
学生の本分は勉強なので、勉強時間を増やすことは比較的、簡単なのです。
また、家事も、そこまでする必要がなければ、極端な言い方をしますと、勉強さえしていればよい訳です。
しかし、社会人になってからは違います。
仕事がありますので、学生時代のように、簡単に勉強時間を増やすことはできません。
また、一人暮らしをしている人、子供のいる方など、家事、育児など、しなければならないことも、たくさんあります。
学生の時の勉強と社会人・資格試験などの勉強の大きな違いの一つがここにあると思います。
簡単に勉強時間を増やすことは難しいですので、どうすれば限られた勉強時間で効果をあげるかが大事になります。
この発想の転換が求められる訳です。
それが「勉強密度」を上げることにあります。
発想の転換
この発想の転換ができないと
・学生時代は真面目に勉強してきたが、社会人になってからは、なかなか勉強ができない。
いつも「時間がない」が言い訳となってしまう。
・通常1年の勉強で取得できる資格とすると、よくて1年、または2年、3年、かかってしまう。
通常よりも、短い時間で取得することはできません。
発想の転換ができると
・「時間がない」を言い訳にしなくなります。
・通常よりも、短い時間で取得することが可能になります。
この発想の転換が「勉強密度」を上げることなのです。
学生の時は、勉強時間を増やすことしか考えていない人が多いですが、学生の時から、この発想の転換ができた人、勉強密度を上げることを考える人は、ものすごい勉強成果を生み出すことになるでしょう。
その勉強密度を上げる方法を教えてくれるのが「勉強法」なのです。
まとめ
・(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)
・勉強時間を増やす前に、勉強密度を上げられないか、考えてみましょう。
・勉強密度を上げる方法が「勉強法」です。
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あさだ よしあき
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