暗記が苦手な人でも簡単に暗記「皿回し暗記法」(7)
まずは好きな科目を作ることをすすめている、試験合格請負人のあさだです。
続けて暗記の説明をしたいと思います。
どの試験でも、暗記を避けて通ることはできません。試験によっては、暗記のみで、合格点をとれる試験もありますし、暗記だけでは合格点がとれない試験でも、基本的なことは暗記した上で、応用問題を解くことになります。
試験に合格しなければ、次のステップに進めないのならば、覚えることに意味があるかどうかの問題ではなく、合格するために、覚えなければなりません。だからこそ、効率的に覚えることが大事になります。
どうすれば、効率的に覚えることができるのか。勉強のコツも、学んだことは復習することにありますが、暗記のコツも「忘れる前に反復する」ことにあります。
その暗記のコツを方法化したのが「とにかく回転法」「皿回し暗記法」です。
目次
「とにかく回転法」とは
- とにかく声に出して読み始める
- 速く読めるようになる
- 短い時間でたくさん読めるようになる
- ある時、一気に定着度が増している感じがする。ラストスパート!
- いつの間にか暗記している
「とにかく回転法」を応用した「皿回し暗記法」を前回、説明しました。
「皿回し暗記法」は、能力を問わない、誰でも簡単に暗記ができる方法です。
「私は暗記が苦手」の苦手意識がリミッター(抑制)
このような方法がありますよと説明しましても、聞かれた方が、実際に実行しなければ、暗記することはできません。
まず、小さな範囲を設定して、実行して頂き、小さな成功体験を味わって頂きたいと思わずにおれません。
この小さな一歩を踏み出させないのが「私は暗記が苦手です」の苦手意識です。
「暗記が苦手」という人は、苦手意識があるため、「とにかく回転法」のスタートである「1.とにかく声に出して読み始める」をやろうとしません。
「私は暗記が苦手だから、どうせ無理です」、これが邪魔をしています。
実は「暗記が苦手」という苦手意識が、自分にリミッター(抑制)をかけてしまっているため、一層、暗記ができなくなっています。
しかも、そのリミッターが、いつの間にか、かかってしまっていることに、なかなか気がつきませんし、一度ついたリミッターは、簡単にとりはずすことはできません。
リミッター(抑制)をとりはずすには
かつてロケットスタートで有名になったスピードスケートの清水選手は、こう言っています。
肉体の限界よりも精神の限界のほうが先に来るものなので、そのリミッター(抑制)を外すことが重要
このまま、リミッターがかかったまま、勉強し続けるのか、それとも、リミッターをはずして、勉強するのか。
効率的に暗記をしようと思えば、答えは自ずと明らかです。
では、「暗記が苦手」というリミッターをとりはずすには、どうすればよいか!!
「私もやればできる」という成功体験を味わう
それには、「私もやればできる」という成功体験を味わって頂くしかありません。
「とにかく回転法」ならば、まず、何も考えずに「1.とにかく声に出して読み始める」を始める!!
暗記しようと力まない
しかも、暗記しようと力まず、暗記できてなくても落ち込まず、ただ、繰り返し、読み続けてみましょう。
これに尽きるといってもいいかもしれません。
暗記しようと力みますと、なかなか暗記できないと、イライラしたり、むかついたり、「どうして覚えられないんだ!」と落ち込んだりします。
落ち込むと、読む回数が少なくなります。
読む回数が少なくなれば、当然、覚えにくくなります。
そして、結果的に覚えられなくなります。
ちゃんと覚えているか、調べようとしない
ある程度、覚えようと努力すると、ちゃんと覚えているかどうか、調べたくなります。
それで、覚えようとしている個所を、手で隠して、覚えているかどうか、口で言ってみます。
すると、うろ覚えであったり、ほとんど口から出ない、など、覚えていない現実にぶちあたり、落ち込んでしまいます。
まさに自分の手で、自分を落ち込ませていることになります。
これほど、愚かなことはありません。
手で隠して、覚えているかどうか、確認する時間があるなら、声に出して、繰り返し、読んだ方が、圧倒的によいです。
ある程度、定着したという感覚をつかむまで、愚直なぐらい、声に出して、繰り返し、読み続けましょう。
愚直ということで、以下の本を読んだのを思い出しました。
『あたりまえのことを バカになって ちゃんとする』(小宮一慶著)
「仕事も人生もABCが大事」と著者は説きます。
A:あたりまえのことを
B:バカになって
C:ちゃんとやるこのABCを実践しましょう。
「とにかく回転法」も、まさに、ABCの実践と知らされます。
「私は暗記が苦手」とは二度と言わない
これからはもう「私は暗記が苦手」と、絶対、口に出さないで下さい。
もっといえば、心にも思わないで下さい。
心に思えば思うほど、口で言えば言うほど、「暗記が苦手」というリミッターをとりはずすことが難しくなります。
『レバレッジシンキング』(本田直之著)にも「言葉のレバレッジ」で紹介されています。
自分はできると思うことが重要です。「できない」とか「無理だ」と思ったり、言葉にしたりするとマイナスのレバレッジがかかります。限界というものは世の中には存在せず、実は自分でつくってしまっているだけのものなのです。
「暗記は苦手」「無理だ」と思っている人と「やればできる」と思っている人と、結果が変わってくるのは、明らかでしょう。
よって、まずは「私は暗記が苦手」とは口に出さないようにしましょう。
もっと言えば「私は暗記が苦手」とは思わないようにしましょう。
そして、「私は暗記が苦手」と言う時間があるなら、覚えたいことを口に出し「とにかく回転法」を始めましょう。
まとめ
- 「私は暗記が苦手」という苦手意識が一層、暗記できなくさせる
- 「私は暗記が苦手」のリミッターをとりはずすには、「私もやればできる」の小さな成功体験を味わう。それには、愚直なぐらいに、とにかく読み始めてみる。
- 「私は暗記が苦手」とは二度と言わない。もっと言えば「私は暗記が苦手」とは思わないようにする
よく受ける質問に「数学や英語の勉強でも使えるのでしょうか」があります。次回、説明したいと思います。
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あさだ よしあき
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