試験対策で最も有効な方法「タイムマシン法」(1)
こんにちは。歴史を学ぶと「歴史は繰り返す」は本当だなと実感している、あさだです。
「勉強法」のセミナー開催、メルマガで情報発信をしています。
前回までの2回で、勉強法を知る大切さについて、説明しました。今回から具体的な勉強法を紹介していきたいと思います。
目次
試験対策で最も有効な「タイムマシン法」とは
これは試験対策で最も有効な方法の一つです。
私もこの方法で、大学時代、一つも単位を落とすことはありませんでした。
「タイムマシン法」とは、タイムマシンにのって未来の試験問題をゲットする、ということではなく、以下の方法です。
1.なるべく早めに過去問をゲットする
2.とりあえず、まったく分からずとも目を通す
3.授業・講義で持ち込む
4.過去問に関連する授業・講義のときは特に真剣に聞く、問題の解き方など書きこんでしまう
5.授業・講義中に、一度、自分で解いてみる
大学の試験ぐらいでしたら、この試験対策の方法で十分に合格点はとれると思います。
「高校までの試験対策」と「大学・資格の試験対策」の違い
「高校までの試験対策」
- 教科書と問題集があります。
- 試験範囲が決まっていて、それほど広くありません。
- 試験は、教科書や問題集から主に出題されます。
試験勉強とは、教科書を読んで、その範囲の問題集が解けるように、試験日までに勉強してくることを言います。
教科書にそった問題集がありますので、教科書が全部わからなくても、問題集さえ解ければ、試験で合格点をとることができます。
これが高校までの試験対策です。
「大学・資格の試験対策」
- 大学では、教科書にそった問題集はありません。
- 大学の授業や資格試験の範囲は「大変広い」です。
- 資格試験は、想定外の問題も出題されます。
大学の授業や、資格試験の範囲は、大変広いというか、範囲はないと言ってもいいぐらい広いです。
その広い範囲を、まんべんなく、勉強していると、広く浅くしか勉強できません。
しかし、試験は、ある部分から集中して出題されます。
それで、いざ試験で問題を解こうとしても、浅くしか勉強していないので、ほとんど解くことができず、たちうちできない状況になります。
これらの違いを知ると、大学・資格の試験対策においては、「タイムマシン法」が有効になることがおわかりになると思います。
改めて「タイムマシン法」とは
- なるべく早めに過去問をゲットする
- とりあえず、まったく分からずとも目を通す
- 授業・講義で持ち込む
- 過去問に関連する授業・講義の時は特に真剣に聞く、問題の解き方など書きこんでしまう
- 授業・講義に、一度、自分で解いてみる
試験範囲は広いですが、試験で出題されるのは、その中で特に大事なところから出題されることが多いです。
では、大事なところを知るには、どうすればよいでしょうか。
それには、過去問を入手するのが、一番、効率的です。
教える先生は、どこが特に大事か、よくわかっておられますが、学ぶ立場では、どこが大事か、わかりません。
どこが大事か、わからない学ぶ立場にとっては、過去問を入手することで、大事なところがわかり、非常に効率的に勉強することができます。
資格の専門学校は試験対策、試験問題分析のプロ
資格の専門学校では、資格試験の過去問を研究して、勉強のプログラムが組まれています。
大手の専門学校は、恐るべき緻密さがあります。
それで、専門学校で学んでいる人は、あえて、自分で過去問を解く必要はなく、専門学校の教科書、問題集を勉強していけばよいわけです。
代わりにタイムマシン法をやってくれています。
私は税理士の簿記論・財務諸表論の資格取得のため、ある専門学校に通いましたが、試験対策として、試験問題は相当、研究していると感じました。
今回から出題する先生が変わるとなると、その先生の論文や最近の大学の授業でどんな内容を教えているかを調べたり、その教授のゼミに出ている学生からノートを見せてもらったりしていると聞いて、さすが、そこまでやっているのかと思いました。
どうすれば授業をまじめに聞けるか
過去問は、試験前に手に入れるのではなく、授業が始まったら、すぐに入手すべきものなのです。
授業を受けているときに、過去問に出ている内容を、先生が講義し始めたら、どうでしょうか。
それまで、眠気まなこだった人も、パッチリ目が開いて、真剣に聞くと思います。
また、わからないところがあれば、先生か友人に、すぐに聞こうという気持ちにもなります。
これによって、授業を聞いた段階で、過去問が解けるところまで理解が進むのです。
これほどの試験対策はありません。
試験直前に、過去問を入手した場合には、授業の内容を忘れていると、過去問が解けるようになるまでにも時間がかかりますし、授業で先生が教えてくれていたならば、その授業を受けていた時間がもったいないです。
同じ先生から同じ話を聞いていても、1しか受け止めない人もあれば、10受け止める人もあります。
これは、まじめに聞いているかどうかの違いでしょう。
では、どうすれば、まじめに聞けるのでしょうか。
ポイントは、いろいろあるでしょうが、その一つとして、過去問を入手することにあります。
資格試験のように、過去問が公開されていて、誰でも簡単に入手できるならよいですが、大学の試験のように、公開されていないものは、どうすれば手に入れることができるのでしょうか。
また、過去問のない試験については、どうすればよいのでしょうか。
こういう場合の試験対策はどうすればよいかについては、次回にしたいと思います。
まとめ
「タイムマシン法」
- なるべく早めに過去問をゲットする
- とりあえず、まったく分からずとも目を通す
- 授業・講義で持ち込む
- 過去問に関連する授業・講義の時は特に真剣に聞く、問題の解き方など書きこんでしまう
- 授業・講義に、一度、自分で解いてみる
(関連)
→ 勉強法って何?知らないと損する目からウロコの勉強法(1)
→ 「パレートの法則」は仕事にも勉強にも通じる
→ 暗記が苦手な人でも簡単に暗記「皿回し暗記法」(1)
あさだ よしあき
最新記事 by あさだ よしあき (全て見る)
- 任せる力 「ハインリッヒの法則」があてはまる - 2018年9月23日
- 任せる力「人間は必ず失敗するもの」の前提で業務システムを構築する - 2018年9月16日
- 任せる力 「暗黙知」と「形式知」のそれぞれの引継ぎ方法 - 2018年9月9日