人間関係を良くする方法とは?「おたがいさま」と思えばうまくいく
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
人間の悩みのほとんどは人間関係に起因すると言われます。
仲良く、円満にいくならばどれほどよいだろうと思いつつ、なかなかうまくいかないんですよね。
人間関係を良くするには、どうしたらよいのでしょうか。
今回は、人間関係を良くする心がけについて書いてみたいと思います。
人間関係がこじれる原因
人間関係はなぜこじれてしまうのでしょうか。
気が合わないという理由も当然あるでしょうが、それだけがすべてではないでしょう。
「もともとは仲がよかったのに、だんだん衝突が増えてきた」という場合もよく聞きます。
仲良くなって距離が近くなると、それまで気づかなかった点が見えてくるようになります。
「やることがいつも大雑把すぎて気になる」「都合が悪くなると返事をしない」「時間にルーズすぎる」
相手のよくない部分が見えてくると、イライラが募ってきます。
それを言葉や態度に出してしまい、関係がギクシャクしていくのでしょう。
ケンカにならない心がけ
では、人と接するときにはどのような心がけが大切なのでしょうか。
次のような話があります。
ある所に、内輪ゲンカの絶えないA家と、平和そのもののB家とが隣接していた。
ケンカの絶えないA家の主人は、隣はどうして仲よくやっているのか不思議でたまらず、ある日、B家を訪ねて懇願した。
「ご承知のとおり、私の家はケンカが絶えず困っております。お宅はみなさん仲よくやっておられますが、なにか秘訣でもあるのでしょうか。一家和楽の方法があったら、どうか教えていただきたい」
「それはそれは、別にこれといった秘訣などございません。ただお宅さまは、善人さまばかりのお集まりだからでありましょう。私の家は悪人ばかりがそろっていますので、ケンカにはならないのです。ただそれだけのことです」てっきり皮肉られているのだと、A家の主人は激怒して、
「そんなばかな!!」と、言おうとしたとき、B家の奥で大きな音がした。
どうも皿かお茶碗でも割ったようである。
「お母さん、申し訳ありませんでした。
私が足元を確かめずにおりましたので、大事なお茶碗をこわしてしまいました。私が悪うございました。お許しください」
心から詫びている、お嫁さんの声がする。
「いやいや、おまえが悪かったのではありません。先ほどから始末しようしようと思いながら横着して、そんなところに置いた私が悪かったのです。すまんことをいたしました」
と、続いて姑さんの声が聞こえてきた。「なるほど、この家の人たちは、みんな悪人ばかりだ。ケンカにならぬ理由がわかった」
A家の主人は感心して帰ったという。
(『光に向かって100の花束』(1万年堂出版)より)
みんなが「自分は悪くない。相手が悪い」と思っていたら、ケンカになるのは当然なのです。
何か問題が起こった時に、「自分に悪いところはなかったか」と考えてみるのも大切なことではないでしょうか。
相手も私も共に「凡夫」
聖徳太子の十七条憲法の中に、このような言葉があります。
「我必ず聖に非ず。彼必ず愚かに非ず。共に是れ凡夫ならくのみ」
(私がいつも正しい訳ではない。相手がいつも間違っている訳でもない。
私も相手も、ともに凡夫、誤った判断をする人間である)
相手の言動が理解できず、イライラすることは誰にでもあります。
しかし、私がイライラしているように、相手も私の言動にイライラしているかもしれません。
どちらかが一方的に迷惑をかけているということはなく、おたがいに大目に見てもらっている部分があるのでしょう。
「おたがいさま」と思えば、許せないと思っていたことも許せるようになってくるのではないでしょうか。
まとめ
親しくなると、相手のよくない部分が見えることがあります。
理解できない言動にイライラして、態度に出してしまうことは誰にでもあることです。
ただ、私が相手に思っていることは、そのまま相手が私に対して思っていることかもしれません。
どちらかが一方的に悪いということはないのです。
何事も「おたがいさま」と思えば、良好な関係を築いていけるのではないでしょうか。
わか
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