幸福感を上げるには?苦労するほど幸せになれるわけ
先日、3か月ほど準備していたプロジェクトが終わり、少しほっとしています。
企画の検討や、展示品の制作、また外部への依頼・調整など、スタートを描く所から始まって、ゴールまで無事にたどり着くことができました。
準備も大詰めになると忙しくはあったのですが、振り返ってみたときに一番大きく感じたのは「感謝」でした。
そして感謝が深まることで、幸福感が高まったのです。
感謝と幸福の関係
感謝の言葉を「有難う」と表現します。
「有難う」とは、「有ることが難しい」と書きます。
みな自分のことで精一杯のなか、人のために動くのは、なかなかに難しいことなのです。
それを私の為に動いてくださる方があれば、「難しいことをしてくださった。ありがとうございます」と感謝の心が起きるのですね。
幸福になるためには「足るを知る」が大事と言われます。
あれが足りない、これも足りないといっても欲にはキリがありませんから、足りない点に注目するといつまで経っても満足できません。
しかし「有ることが難しい」という視点に立つと、「こんなこともしてくれた。あんなこともしてくれた」と足るを知ることができ、心が満たされ幸福感が上がるのでしょう。
感謝がないとどうなる?
「ありがとう」の反対は「当たり前」です。
当たり前と思ったら、感謝は出てきません。
身近な、酸素。
この酸素が無ければ、生きていけません。
でも、酸素に感謝したことって、生涯の中でどれだけあるでしょう。
酸素にわざわざお願いしなくたって、当たり前に空気中にあるものです。
しかし、肺炎にかかり呼吸器が必要になれば、日常の酸素がどれだけ貴重で有難いか身に沁みることでしょう。
苦労した分だけ感謝が深まる
中国に「飲水思源(いんすいしげん)」ということわざがあります。
「井戸の水を飲む際には、井戸を掘った人の苦労を思え」という意味です。
井戸から水が飲めるのは、掘った人がいるからです。
その苦労を思うと、水を飲むこと一つとっても感謝の気持ちが起きてきます。
苦労を思うといっても、頭だけで想像するのと、自分が実際に経験して苦労するのと、知らされる深さは違います。
ある人が言っていました。
「傍から見ていると『なんでこんな簡単なこともできないんだろう。自分がやればもっと上手くできる』とさえ思うが、実際にやってみると予想外のことが起きて上手くいかなかったりして、簡単なことではないことが知らされる」
実際、自分がやってみると失敗したり、こんな大変さがあったのかと驚きます。
苦労して、実地に大変さを知ることで「こんなに苦労して、自分のために動いてくださったのか」と感謝が深まるのです。
まとめ
【苦労するほど幸せになれるわけ】
苦労をする→周りの人の苦労が知らされる→感謝が深まる→「有ることの難しさ」を知らされ→足るを知り→心が満たされ→幸福感が上がる
苦労をネガティブではなく、ポジティブに捉えて、周りの人も自分も幸せになっていきたいですね。
九条えみ
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