「恩送り」をご存知ですか?心の通った社会を作る恩送りとは
「恩返し」はよく聞きますが、「恩送り」という言葉をご存知でしょうか。
「恩返し」は恩を受けたその人に恩を返すことですが、「恩送り」は恩を受けた人に直接恩を返すのではなく別の人に恩を送っていくことをいいます。
「恩送り」という言葉も知らなかった頃、別の人へ恩を送っていくことの大切さを教えられた出来事がありました。
数年前にお世話になっている先輩と食事に行ったときのことです。
最初から自分の食事代は自分で払おうと思っていたので、財布からお金を出そうとしたら
「お金はいいのよ。私も若い頃は年上の方から沢山おごって頂いたんだから。甘えられる時にしっかり甘えるのも大事よ。」と言われたのです。
そして、ありがたく奢っていただきました。
自分が恩を受けることで恩の有難みを実感し、今度は自分が下の世代に恩を伝えていくことが大事なんだなぁ、とその時知らされました。
恩とは何か、言葉では知っていても、実際に自分が体験してみないと分かりません。
恩は誰かに何かをしてもらうことですが、形やモノだけではなく、相手が自分のことを想ってくれているという「心」も同時に受け取ります。
自分のことを心配し気にかけて大事にしてくれている。
形やモノを通して、そういう相手の「心」を受け取ったときこそ、お店で売買するのとは違う、血の通った温かさを感じるものです。
そして、恩を受けた相手に恩返しすることも大事ですが、自分より下の世代に恩送りすることで、恩の素晴らしさを伝えていくことも大事だなぁと知らされました。
自分がここまで成長できたのは、先達からいろいろな恩恵を受けてきたからです。
その恩を感じれば、先達の意思を継いで、またその想いを下の世代へ伝えていくことが先達の望むことだと分かります。
そうして恩を受けた下の世代は、またその下の世代へと恩送りをしていくでしょう。
そしてまたその下の世代が次の世代へ恩送りをする。
こうして人から人へ脈々と恩送りしていけば、心の通った温かい社会になるだろうなぁと思うのです。
また自分が恩送りする立場になることで、先達の恩をいっそう深く感じることができ、さらに頑張ろうという意欲も湧いてきます。
恩送りが広がる社会になるといいですね。

九条えみ

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