苦労するほど幸せになる理由|感謝の心がある人が幸せな人
「幸せな人」というのは、どういう人だと思いますか?
健康な人、裕福な人、才能のある人・・・こういう人を見ると「恵まれているなぁ」と思います。
しかし、これらの人が必ずしも幸せかどうかは分かりません。
幸せな人は共通して「感謝の心」を持っています。
不幸な人とは
なぜ幸せな人は感謝の心がある人と言えるのでしょうか。
その反対の不幸な人とはどんな人かを見てみましょう。
こんな言葉があります。
この世で最も不幸な人は感謝の心のない人である
この世には貧しい人、病弱な人など色んな人がいますが、それで不幸が決まるのではない、「感謝の心のない人」が最も不幸なのだということです。
実際にブータンという国は、農業が主な産業であり、経済的には日本の方が裕福です。
しかし「国民総幸福量(GNH)」という独自の概念を持っていて、国民の幸福を重視している国です。
2005年の国勢調査ではブータン国民の約97%が「幸せ」と回答しており、経済的に裕福でなくても幸福感が高いことが分かります。
感謝の心がないとなぜ不幸なのか
なぜ、感謝の心がない人が最も不幸なのでしょうか。
「感謝」を辞書で調べると「ありがたいと感ずる気持ち」と出てきます。
「ありがたい」は「有ることが難しい」と書くように、自分にこういう結果が来たのは当たり前ではなく、周りの支えや環境などに恵まれたからこそと思う気持ちです。
感謝がある人は今の現状に満足しています。
反対に、感謝の心がない人は「当たり前」と受け取っています。
当たり前から「ありがとう」は出てきません。
ありがとうの気持ちが無いとは、今の現状に満足してない、ということです。
不満がある状態は幸せではないので、感謝の心がない人は幸せを感じられていないと言えましょう。
感謝の心を育てるために
感謝の心を育てるためには「自分が苦労すること」です。
なぜなら、いろんな苦労を経験するほど、一つの物事が起きるまでに、どんな苦労があるのかを実感するので、他人から何かしてもらったときにその苦労を感じやすくなるのです。
たとえば、自分で料理を作ってみると、時間やお金、労力がかかっていることを身をもって知ることができます。
カップラーメンや冷凍食品では健康に悪いからと、バランスの良いメニューを考え、買い出しに行き、帰ってから料理を作る、食べ終わったら食器を洗い、食器棚に戻す。
料理一つをとっても、いろんな工程があります。
反対に、なかなか恩を感じにくいという人は、他人任せが多いと言えましょう。
自分が経験したことしか、どんな苦労があるか分かりませんから、他人から何かしてもらっても、その苦労に気づかず「当たり前」と受け流してしまいやすいのです。
他人任せに生きていると、何かをしてもらった時の苦労が分からず、苦労をねぎらう「ありがとう」の言葉も出ませんし、自分の要求以下だと「なんでこうしてくれないんだ」と不満が出てくるのです。
「可愛い子には旅をさせよ」とことわざにある通り、苦労させて感謝の心を育てることで、どんな些細なことでも感謝して生きていけるようになります。
感謝すると恵まれる
何かしてあげた時に、感謝して喜んでくれる人と、感謝せずに当たり前と受け流す人。次もしてあげようと思うのはどちらでしょうか?
おそらく感謝して喜んでくれる人でしょう。
感謝すると、施した人も喜んでくれて満足しますし、自分も相手の心遣いに感謝して満たされた気持ちになります。
また、感謝があれば、何かしてくれた人に恩返ししたいという気持ちも起きます。
たとえば、いつも心をかけて差し入れをしてくれる人がいるとします。
すると、自分も旅行先などでお土産を買ったり、その人が困っているときは力になりたいと思います。
そうして恩返しすると、また心をかけてもらいますから、お互いに助け合い支え合って生きていけるのです。
まとめ
幸せな人は感謝の心がある人です。
反対に、健康や経済的に恵まれていても、感謝の心が無ければ、不満ばかりで不幸な人と言えます。
感謝の心を育てるためには自分が苦労することです。
苦労するほど、他人から何かしてもらったときに感謝できるようになります。
そして、感謝すると恩返しの気持ちも起きます。
恩返しすることで、またその人から心をかけてもらい、お互い支え合い恵まれるようになります。
私も感謝の心を大切にし、恩返しできるように努めたいと思います。
九条えみ
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