悪い習慣をやめる方法とは?欲の心を知ると解決策が見えてくる


いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

日常には、悪い習慣と知りつつやめられない例がたくさんあります。

ダイエットしたいのに間食が止まらない。
早起きしたいのに、スマホを見ていて夜眠れない。
見ていると欲しくなり、いらないものを買ってしまう。

やめたいと思いながら、ずるずると続けてしまっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、悪い習慣をやめるにはどうすればいいのか考えてみます。

悪い習慣の根底にあるもの

なぜ、悪い習慣と知りながらやめられないのでしょうか?
それには、人間の本質が大きく関係しています。

仏教では、私たち人間を「煩悩具足の凡夫(ぼんのうぐそくのぼんぶ)」と言われます。
「具足」とは、それでできているということ。
「凡夫」とは、人間ということですから、「煩悩でできているのが人間」という意味です。

煩悩は文字通り私たちを煩わせ悩ませるもので、108あると聞かれたことのある方も多いでしょう。
108つの中でも代表的なものが欲の心です。

美味しいものが食べたい、お金が欲しい、好きな人に振り向いてほしい、褒められたい、楽がしたい。
このような心を欲と言われます。
私たちは、朝から晩まで、この欲を満たすために動いていると言っても過言ではありません。

欲の特徴

例えば、ダイエットをしたいのに間食してしまうというのは、「食べたい」という食欲を満たそうとしている姿です。

食べたいという欲は、たくさん食べれば一時は満たされるでしょう。
しかし、時間が経てばまたお腹がすいてきます。
これでもう終わった、ということはないのです。

欲の特徴の一つに「キリがない」ということが挙げられます。
満たしても満たしても、これで満足という終わりがありません。
それどころか、満たせば満たすほど欲はどんどん深くなっていくのです。

悪い習慣がやめられないのには、この欲の特徴が深く関係しています。

決意ではやめられない理由

「分かっちゃいるけど、やめられない」という言葉があります。
頭ではやめたほうがいいとわかっていても、何かに引っ張られるように、どうしてもその行いをしてしまうのです。

お釈迦さまは、私たちの行いには運命を引き起こす力があると教えられていて、これを業力(ごうりき)と言われました。
行いには強い力がありますから、欲の心のままにした行動が積み重なっていくと、やがて自分自身に大きな影響を与えます。
それは、決意だけで止められるものではありません。

初めは「少しぐらい」と思っていても、欲の心はどんどん深くなっていきます。
ですから、悪い習慣は早い段階で断ち切らなければなりませんし、なるべくなら初めからしないほうがよいのです。

意志がないから環境が大事

決意だけでは止められないとするならば、どうすればよいのでしょうか?

悪い習慣がやめられない背景には、環境が大きく影響している場合もあります。
悪い習慣をすぐに行動に移せてしまう環境にあれば、当然いつまでもやめることができません。

間食が止まらないのであれば、家にお菓子などの余計な食べ物を置かない。
寝る前にスマホを見てしまうならば、寝る1時間か30分前にはスマホの電源を切る。
見ているとほしくなるなら、必要なとき以外買い物に行かない。

また、周りの人に協力してもらうのも一つの手です。
そもそも行動に移せないような環境にしてしまえば、悪い習慣をしないことが普通になっていくでしょう。

まとめ

私たちは「煩悩具足の凡夫」と言われ、朝から晩まで欲を満たすために動いています。
悪い習慣は、欲の心から起きていることがほとんどではないでしょうか。

仏教では、業力といって、行いには力があると教えられます。
強い力が働いているので、決意をしたところでやめられなくなってしまうのです。

悪い習慣を行わないためには、実行に移せないように環境をまず整えましょう。
そうすれば、次第にやらないことが当たり前になっていくのではないでしょうか。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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