いつも時間に余裕がないのはなぜ?ギリギリで慌てないために大切な視点
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
先日知人が「いつも提出物がギリギリになって、慌てることが多い」と言っていました。
かく言う私も、提出物をギリギリまで放っておくことがよくあります。
大学時代、奨学金の申請に必要な書類を用意していないことに期限の前日になって気づいたことがありました。
慌てて親に連絡して叱られたことを思い出します。
期限になって慌てないために大事なこととは何か、考えてみたいと思います。
「まだ大丈夫」という心に要注意
締め切りを前にしたとき、どう感じるかは人によって違います。
例えば「2週間後に商品のプレゼンをしてもらいます」と言われたときを考えてみましょう。
「あと2週間しかない」と思う人は、おそらく締め切りに余裕をもって準備できる人です。
「まだ2週間もあるのか」と思う人は、ギリギリになって慌てる人でしょう。
私自身がそうですが、「まだ期限は先、大丈夫」と思う時、多くの場合大丈夫という根拠はないのです。
ただ漠然と「2週間あればなんとかなるだろう」と思っているにすぎません。
実際に取り掛かった時に、認識の甘さを痛感するのです。
締め切りへの意識の違いは、時間の使い方に大きく影響します。
「まだ大丈夫」という心には、よくよく注意しなければなりません。
世の中は何が起きるかわからない
締め切りを提示されたとき、「まだ2週間もある」と思う心理をもっと掘り下げてみます。
このような場合、頭にあるのは「締め切り当日までに間に合えばいい」という意識でしょう。
それで、ギリギリ間に合うラインのところから動き始めるのです。
ただし、「ギリギリ間に合う」というのは、不測の事態が何も起きなかった場合のこと。
何か緊急事態が起きたときには、その予定はあっけなく崩れ去ってしまいます。
突然緊急の仕事が舞い込んできて、準備の時間がなくなってしまったとか。
家族が急病で倒れ、バタバタしているうちに当日になってしまった、とか。
人生には不測の事態がよく起きるものです。
締め切りが2週間後と言っても、必ずしもその時間が確保されているわけではないのです。
世の中は何が起きるかわからない、不測の事態は起きて当然、と思っておいた方がギリギリで慌てなくて済むでしょう。
締め切りと逆算で余裕を確保
ギリギリで慌てないためには、締め切りを意識することと時間を逆算して考えることが大事です。
本来の締め切りが2週間後とすると、少なくとも前日にはすべてを終えていなければなりません。
更には、不測の事態に備えて何日か予備日を確保しておく必要もあります。
そうすると、実質使えるのは10日ほどになるのではないでしょうか。
その間に、商品についての資料を集め、プレゼンの方法を考え、発表資料を準備する。
各作業がどのくらい時間がかかるかを逆算していくと、すぐに取り掛からなければいけないことに気づきます。
このとき初めて自分の中での明確な締め切りが設定できますから、よりキビキビと動くことができるのではないでしょうか。
期限を意識すると人生も変わる
期限というのは、人生においても言えることです。
私たちは自分が平均寿命までは生きられるように思って、ついつい人生を長いように見てしまいます。
しかし、実際にはいつまで生きることができるかは誰にもわかりません。
「歎異抄」という古典には、私たちが生きている世界を「火宅無常の世界」と言われています。
「火宅」とは、自分の家の屋根に火がついているような、不安な状態のこと。
「無常」とは、常がなく続かないことを言われます。
いつ何が起きるかわからない不安な世界に、私たちは生きているのです。
自分の命もいつ最期を迎えるかわからない。
人生の終わりを意識すると、今まさに過ぎていく時間をどう使えばいいか、自然と考えざるを得ないのではないでしょうか。
時間の使い方を考えることがそのまま、人生を変えていくことにもつながるはずです。
まとめ
時間に余裕をもって動けないのは、締め切りに対する意識の違いが大きいでしょう。
「まだ大丈夫」というのは根拠がない場合が多いので、早めに意識を切り替える必要があります。
締め切りから逆算して、自分に必要な時間はどれくらいなのかあらかじめ考えること。
それが、時間に余裕を持たせることにつながっていくのではないでしょうか。
人生においても期限を意識することで、日々の時間の使い方が大きく変わっていくと思います。
わか
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