価値観の違いにイライラ|「他人は他人」と人間関係を割り切る方法
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
ある日、知人のお子さんが怪我をしてしまったそうです。
出血がひどかったので、その人はとても心配して、病院に慌てて駆け込みました。
処置をしてもらい、いろいろ検査した結果心配なさそうだと聞き、ほっとして奥さんに電話をしたそうです。
奥さんも同じように安心して喜ぶと思いきや、返ってきたのは実にあっさりした返事。
その人は、「我が子が怪我をしたんだから、もっと心配するべきじゃないのか」と言っていました。
もちろん奥さんも心配していたのですが、怪我が大したことがないとわかったからこそ、あっさりした反応だったのでしょう。
しかし、心配した当人からすれば、奥さんにも同じぐらいの気持ちでいてほしかったということなのかもしれませんね。
日々人と接していると、価値観の違いに戸惑うこと、腹を立てることがたくさんあります。
そんなとき、イライラせずにいるためにはどうしたらよいのでしょうか。
価値観が違うと苦労する
世の中には、価値観の違いで人間関係に苦しんでいる人がたくさんあります。
一人の時間を大事にしたい人と、いつも人と一緒にいないと不安になる人とでは、うまくいかないでしょう。
仕事が何よりも大事だという人、家族との時間を重視している人とが一緒に仕事をしたら、衝突するかもしれません。
価値観が違うと、立っている前提が変わります。
ですから、私の中では当たり前のことが、相手にとってはそうではないことに戸惑うのです。
なるべくなら同じ価値観の人と一緒にいたいというのは無理もない願いでしょう。
価値観はどのように作られる?
価値観というのは、「今までの経験が作り上げた考え方」と言うことができるのではないでしょうか。
だからこそ、同じ家で生活してきた家族は、ある程度同じ価値観を共有しています。
また、同じ都道府県の出身の人なども、価値観が似ていることがありますね。
どのような環境で、どのような経験をしてきたか、何を教わってきたかで、価値観は大きく変わってくるのです。
ですから、価値観が同じ人というのは、似たような環境で育ってきた人、ということかもしれません。
価値観が同じ人は存在するか?
では、価値観が同じ人は本当に存在するのでしょうか?
価値観が、それまでの経験で作られているとすると、全く同じ経験をしている人はないはずです。
確かに、似たような環境で育ってきて、価値観の同じような人はいるかもしれません。
しかし、たとえ家族であっても、幼馴染であっても、一挙手一投足が同じというわけではないでしょう。
ですから、厳密に言うと「価値観が同じ人」は存在しないのです。
人はみんな違う世界に生きている
仏教では、一人一人が、その人自身の作り出した業界(ごうかい)に住んでいると教えられます。
業とは行いということです。
行いには、体を動かす身業(しんごう)、口で話す口業(くごう)、心で思う意業(いごう)の3通りあります。
私たちは体でも口でもたくさんの行いをしていますが、心ではもっとたくさんのことを思っています。
そういう行いが生み出した一人一人別の世界に住んでいると教えられるのです。
家族や友人など、比較的自分に近い立場の人には、同じ価値観でいてほしいと思うものです。
だからこそ、価値観が合わなかったときにイライラしたり腹が立ってきたりするのでしょう。
しかし、実際には、まったく同じ価値観の人はいないというのが実際です。
価値観はそもそも合わないものという前提に立てば、人間関係も割り切れるようになってくるのではないでしょうか。
まとめ
日常で価値観が合わないと感じることはよくあります。
価値観が合わないと衝突したり、戸惑ったりと苦労が多くなりますから、なるべくなら同じ価値観の人と過ごしたいものです。
しかし、私たちは一人一人が、自分自身が作り出した業界に住んでいるので、厳密に言うと同じ価値観の人というのは存在しません。
価値観はそもそも合わないものだと知れば、イライラしたり戸惑ったりすることも少なくなるのではないでしょうか。
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