自分の中の「仮説」を変えれば、割とすぐ生き方は変えられる
こんにちは。伝わる技術研究家のみさきです。
私たちは、今の自分に自信が持てないとき、これまでの生き方を変えたいと思います。
「本当に自分がやりたいことは何だろう」と模索し、コーチングを試したり、海外文化に触れる旅に出たり、ヨガや座禅をしたり、方法は人それぞれです。
私にも長期休暇を取って海外に行ったり、ヨガに通っていた時期がありました。
その時はそれぞれ気付きはあったものの一時的で、すぐに元の自分の思考に戻ってしまうのです。
なかなか自分を変えられないことが思い知らされ、悩んでいました。
今回はそんな悩みを持っておられる方に、「いかに自分の内面を見つめれば、生き方を変えられるか」お話しいたします。
生き方は自分が持つ「仮説」によって決まる
生き方を変えたいと思っても、なかなか変われないのはなぜか。
それは「自分は変われない」と思っているからなのです。
「いやいや、変わりたいと思っているんですけれど」と言われるかもしれませんが、心の本音の部分で変われないと思っているのです。
「世界の見え方は、自分の頭の中にある仮説によって決まる」と『99.9%は仮説』という本にありました。
今、自分が見ている世界は、これまでの自分の経験や知識が作り上げた仮説によって映し出されています。
この「仮説」とは、自分の考えや判断、思い込みのことです。
生き方を変えたいと思っても、なかなか変われない大きな理由は「自分の中にある仮説」に執着しすぎているからなのです。
こんな実験を聞いたことがあります。
本来2メートルジャンプできるノミが、数日間、高さ50センチのカバーをかけられると、カバーを外した後も50センチ以上飛べなくなるそうです。
50センチのカバーの下で数日過ごしたことによって、ノミは50センチ以上飛べないという限界を作ってしまったのです。
私たちも同じように、これまで生きてきた固定観念によって限界を作っていることがよくあるものです。
「もう限界!」というのは、本人の判断や思い込みによって作られていることが非常に多いのです。
では生き方を変えるにはどうしたらいいか。
それには自分の判断や思い込みという仮説を壊していくことが必要です。
生き方を変えるには自分の中の「仮説」を壊せ
自分が持っている仮説を壊し、アップデートしていけば、自分の生き方は変わっていきます。
仏教では私たちの日々の行動を「身体」・「口」・「心」の3通りに分けて教えられています。
「心の行い」と聞くと、何それ?と思う方があるかもしれませんが、心で考えたり、思うことも自分の行いです。
仏教では、この中で「心の行い」が最も重要だと教えられています。
なぜかというと、心で考えたことや思ったことが、身体や口の行動となって現れるからです。
心は主人、身体や口は心の従者のような関係です。
だから、心を変えれば生き方が変わっていきます。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。(アメリカ哲学者・ウィリアム・ジェームズ)
同じ職場で仕事をしていて、毎日遅くまで仕事をしていながら、いつも士気の高い人もあれば、毎日定時で帰っていても、いつも疲れ顔の人もあります。
この2人は、仕事に対して持っている「仮説」が異なります。
仕事を「生活をするため、我慢するもの」という仮説を持っている人と、「人生をより楽しくするためのもの」という仮説を持つ人とでは、仕事の成果は変わってきます。
もう一つ、同じ境遇にあっても、心がけ一つで運命が全く変わることがわかるエピソードを紹介いたします。
仮説とは、自分の考えや思い込みのことですから、自分の心を変えていけば、生き方も変わります。
海外へ行ったり、コーチングをしても上手くいかないのは、自分にこびり付いた「仮説」を壊せずにいるからです。
他人の真似をして身体や口の行動を変えても、心が変わっていなければ、本当の意味で生き方を変えることができないのです。
では長年、染み付いた自分の心を変えていくには、どうしたら良いのでしょうか。
そのための3つの視点を紹介した記事がありますので、こちらも続けてご覧ください。
【自分の生き方に自信を持つ】自分の内面を知るには、3つの視点が大事
あなたの悩みが少しでも軽くなり、心穏やかに過ごせますように。
みさき
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