理解できないとすぐに壁を作っていませんか?|理解できない相手への接し方
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
日頃人と接する中で、自分には理解できない言動をする人と出会うことがあります。
世代間の価値観の違いなども原因の一つかもしれません。
自分の思いとはずれた言動をされると、理解できないし、受け入れがたい気持ちになってしまいます。
そうすると、壁を作ってしまい、ますます溝は広がるばかりです。
今回は、理解できない相手にはどのように接するのが良いのかを考えてみたいと思います。
相手を理解できない理由
以前、「私は昔の人間なので、若い人のことがなかなか理解できないんです」と言われている方がありました。
世代が変われば経験してきたことも大きく変わりますから、考え方が違うのも無理はありませんよね。
しかし、人間はそもそもお互いのすべては理解できないものだとお釈迦さまは教えられています。
仏教では、私たちは一人一人の業界(ごうかい)に住んでいると説かれているからです。
業とは行いのことで、業界とは、一人一人が自らの行いによって作り上げた世界ということです。
思えば、何から何まで自分と全く同じ行動をしている人は世の中に一人もありません。
そうすると、同じ時間に同じものを見ていても、考えることや感じることは一人一人異なるのです。
世代が違えばもちろん考え方は変わりますが、たとえ同じ世代だとしても相手のすべてを理解できるわけではないのですね。
相手には相手の考え方がある
もし、外国の人が日本人にとって非常識なことをしていたらどうするでしょう。
初めから「そんなことは非常識だ!」とつっぱねる人は少ないのではないかと思います。
海外の人はまったく別の環境で生きてきているので、日本の常識が分からないのは当然だからです。
そんな時、日本ではこうするんだよと優しく教えてあげる人が多いのではないでしょうか。
しかし、それが日本人相手になると、「分かっていて当然」という考え方になってしまうのです。
そして、自分の考え方や価値観と合わない人に対しては、「理解できない」と壁を作ってしまいます。
10人いれば10通りの価値観があるのですから、自分とまったく考え方の違う人がいてもおかしくないのではないでしょうか。
一人一人が「業界」という違う世界に生きていると思えば、もう少し寛大な心で接することができるかもしれません。
壁を作ってしまわないために
違う世界で生きている人だと考えると、そもそも理解できないことが当たり前ということなのでしょうね。
違う世界の人とは、お互いに歩み寄ろうとしなければ理解し合うことはできません。
まず大切なのは、受け入れる受け入れないにかかわらず、相手の考え方の違いを理解することです。
その上で自分の意見を相手に伝え、理解し合えるのならそれで丸く収まりますし、やはり理解できないのなら、それも仕方のないことだと思います。
別々の世界に生きている人ですから、完全に理解し合うことはできないかもしれません。
しかし、少なくとも、最初から相手を理解できないと決めつけて壁を作ってしまうようなことはなくなるのではないでしょうか。
まとめ
自分には理解できない言動をする人が現れた時、変な人だと壁を作ってしまうことはよくあることです。
しかし、相手には相手の考え方があってそのようにしているのでしょう。
仏教では、私たちは一人一人が自らの行いによって作られた「業界(ごうかい)」に住んでいると教えられています。
別の世界に住んでいるのですから、理解できないのも当然なのかもしれません。
大切なのは、相手と自分は違うということを理解することではないでしょうか。
そうすれば、まず相手を理解してみようという気持ちが起きるはずです。
わか
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