原因と結果の関係を正しく見ていますか?|他人の言動に惑わされない生き方(前半)
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
生きていると、他人の言動に惑わされることがよくあります。
褒められて嬉しい気分になったと思えば、次の瞬間には嫌われたのではないかと不安になる。
あの人からは「右に行きなさい」と言われたけれど、別の人から「左に行きなさい」と言われて頭を抱える。
そうなると心が落ち着かず、疲れてしまう方もあるかもしれません。
今回は、心を落ち着けて毎日を暮らすために、他人の言動の受け止め方を考えていきたいと思います。
心のメカニズムとは
なぜ、私たちは他人の言動に揺らいでしまうのでしょうか。
仏教では人間の心を「機」と言われます。
機械は外からの作用によって動き出すように、私たちの心も外からの働きかけによってどのようにでも動くからです。
周りから影響を受けやすいのが私たちの心だということなのですね。
何か言われればその度に心がコロコロ動くので、その都度惑わされてしまいます。
どんな人と一緒にいるかで、心理状況も大きく変わってくるのではないでしょうか。
他人の言動が原因?
私たちは惑わされるたび、「あの人があんなこと言わなければ」と他人の言動を責める気持ちが出てきます。
しかし、他人の言動はコントロールできませんから、解消できずに苦しむのです。
他人に接しない日はありません。
もしも他人の言動が原因で私が惑わされているとしたら、その人が行動を変えない限り、ずっと苦しまなければならないことになります。
では、私が惑わされているのは他人の言動に原因があるのでしょうか?
結果を引き起こす因と縁と結果の関係
仏教の根幹と言われる因果の道理では、何か結果が起きたならば必ず原因があると説かれています。
ただ、原因だけでは結果は生じません。
どんな場合も、必ず因と縁が結びついて結果が生じていると教えられます。
たとえば、米を作る時に必要不可欠なのはモミダネです。
では、モミダネさえあれば米ができるのかといえばそうではないでしょう。
水や土、日光、栄養、農家の方の手など、様々なものがあって初めて米ができるのです。
ここで言うモミダネとは「因」、水や土、日光などの環境は「縁」と言われます。
因と縁が揃って初めて、米の収穫という結果が伴うのです。
私たちの日常でいえば、因とは自分の行いです。
縁とは、周りの環境のことを言います。
これらが揃ったからこそ、結果が生ずるのです。
この教えをもとに、次回も考えてみたいと思います。
まとめ
私たちの心は外からの働きかけに影響を受けやすいものです。
ですから、他人の言動をきっかけに不安になったり、イライラしたりということがよく起きます。
では、他人の言動が原因で私たちは惑わされているのでしょうか?
それは、原因と縁と結果の関係をよく知ると解消されるでしょう。
次回「原因と結果の関係を正しく見ていますか?|他人の言動に惑わされない生き方(後半)」に続きます。
わか
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