人間関係の問題を分解の木で考える
心穏やかアドバイザーのヒロカズです。
最近、知り合いが「分解の木」で考えるのがいいですよ。
「分解の木」!!って私に話すので「それってどんな木?」と質問したところ紹介された本を通して書いてみたいと思います。
分解の木とは?
紹介された本は『世界一やさしい問題解決の授業』という本です。
その本の中に以下の一節があります。
「問題解決とは、ひらたくいえば、「現状を正確に理解し」「問題の原因を見極め」「効果的な打ち手まで考え抜き」「実行する」ことです」
この本は問題解決の打ち手を考える方法について書かれてありますが、分解の木はどのような原因があるかをモレなく探し出す時やどのような打ち手があるか、アイデアを幅広く、具体的に洗い出す時に使われるそうです。
本の中に中1の数学の試験で点数が落ちた例が紹介されていましたが、まず、数学の問題を「正負の数」「方程式」「平面図形」「空間図形」「その他」に分けてありました。
それからその問題が解けたのか、解けなかったのかに分け、解けなかった問題の原因を細かく分解していきます。
そうすると点数が落ちた原因がはっきりしてくるのです。
点数が落ちたと言っても点数が落ちている理由は人それぞれ違うということがこれでわかってきます。
そう!点数が落ちたということは同じでもその原因は一人一人違うことがわかるかどうかがポイントです。
細かく分けるとその原因が見えてきます。
これでだいたいの問題は解決まで導けるのでしょう。
これは選択肢を複数持てるかどうかで決まると言い換えられるかもしれません。
人間関係の分解の木
これは人間関係にも応用できるでしょう。
友人や恋人に言葉をかけた時、表情が曇った。
その理由をどれだけ考えられるのか。
表情が曇ったことに気がつかないのは論外ですが、表情が曇った理由がいくつ考えられるかで相手の立場に立った言動をとることができるのでしょう。
「内容がよくなかったのか」、「声のトーンがまずかったのか」、「表情が固かったのか」などの自分の問題と「体調が悪いのか」、「隠しごとがあるからなのか」、「別れを切り出そうと思ってきているのか」などの相手の様子についてどれだけ選択肢が思い浮かぶかがコミュニケーションでも大切になってきます。
自分にしか関心がないのが人間だと言われますから、表情が曇った時の理由が相手と自分で違うことに気付くだけでも大変です。
逆に言えば、このことに気付いている人は人間関係力が高いのでしょう。
まとめ
職場の研修に行ったときに「礼儀の基本は相手の立場に立つこと。”相手に失礼になるかならぬか”これがものさしである」と教えていただきましたが、自分にしか関心がないと言われる人間が相手の立場に立つ難しさを自覚するところから、配慮ある言動が現れてくるのでしょう。
相手の立場に立つ思いやりの心は深い人間性の理解から出てくるのですね。
ヒロ☆カズ
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