いつも頑張って接客しているのにノルマが辛いと悩んでいる人へ(2)

こんにちは。”伝わる”技術研究家のみさきです。

前回のブログ接客の心構えで大切なことは「信頼口座の預け入れ」だというお話しをしました。

(参考)→いつも頑張って接客しているのにノルマが辛いと悩んでいる人へ(1)

どの業界の接客業も競合会社は多く、各社しのぎを削っていますから、「信頼口座の預金」なくしては、人は寄りつかず、離れていってしまいます。

今回は新人から始められる「信頼の預け入れ」の実践法を紹介いたします。

「信頼の預け入れ」の実践法

挨拶で「個人にスポットを当てた一言」を添える

接客で挨拶は鉄則です。

まず挨拶で信頼口座の貯蓄をしたいものです。

以下は、あるコンビニの女性店員さんの挨拶と気遣いに感動した20代の女性の言葉です。

私は朝、週1回ほどコンビニにコーヒーを買いに行くのですが、60代位の女性店員が私に「おはようございます。コーヒーのSサイズですね」と笑顔で声をかけてくださいます。

コンビニに週1回通う人は大勢いるのだと思いますが、忙しい朝のコンビニで自分のことを覚えていてくれていると知ると、その店は特別な存在になります。

また「今日は早いですね」とか「今日は割引があるからMサイズがお得ですよ」と声かけられたこともあります。

そのコンビニの至近距離に4箇所コンビニがありますが、自然とこの店員さんがいる店に足を運んでしまいます。

ほんの数秒のあいさつと気遣いで、この店員さんはお客さんを魅了しているようです。

「自分のできることは何か」の視点を持つ

もう一つ、紹介いたします。

ある経営者の男性の心を揺さぶらせた、ウエイターの接客のエピソードです。

何年か前、友人達と一緒にレストランに入ったことがあった。

私を含めて7人だった。

メニューに「3ピース」で1皿の「鳥の手羽先」があった。

7人では分けられないので、私は3皿注文した。

すると注文を聞いていたウェイターが「7個でも注文できますよ」と言った。

「コックに頼んでそうしてもらいますから」

彼が料理を運んできたときに、友人の1人が彼にこう訊ねた。

「あなたはこの店でよくお客さんから、『うちに来て働かないか』と誘われるでしょう。」

彼はちょっとびっくりして、「はい」と答えた。

「月に一度くらい、そう言われます」

このウエイターがしているお客さんに対するささやかな心遣いを、ほとんどのお客さんは「じゃあ、そうしてもらうか。」と言ったきり、あとはウエイターのことは忘れて、目の前の食事や会話に終始するでしょう。

誰からも注目されない単純な仕事にも、この青年は愚痴を言ったり、投げやりになることなく、常にお客さんの立場に立って「自分のできることは何か」という視点を持っている。

そんな青年を決してほおっておかない慧眼(けいがん)の士が1ヶ月に1人くらいある、ということを示す話です。

まとめ

「信頼の預け入れ」の接客はお客さんに応じて、さまざまあると思いますが、大事なことは一つ、「お客さんの立場に立って、自分のできることをさせてもらう」ここにつきます。

自分だったら、どうしてもらえたらうれしいだろう、ほっとするだろう、来てよかったと思えるだろう、と一人一人のお客さんに心を配ることです。

あなたにも行きつけのお店があると思いますが、なぜそこに通われるのでしょうか。

やはり「また行きたい」という店には、そう思わせるような、店長や店員の温かい気遣いがあるからではないでしょうか。

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みさき

はじめまして、みさきです。 チューリップ企画で「動画で学べる仏教」を制作しています。 10年間、旅のプランニングの仕事を通して、幅広く多くの方々とお話してきました。旅には各々の想いがあり、じっくりとお話をしながら旅のお手伝いをしていきます。人と関わる中で人間関係で悩んでいる人が多いことを知りました。 8年前に仏教とご縁があり、人間の心についてずば抜けた洞察の深さに感動して、今の仕事に至っています。日常の悩みについて仏教ではどう教えられているかを発信してゆきたいと思います。
心が穏やかになった人へ
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