忙しいとは心を亡くすこと|忙しい人が見落としているものとは?

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心穏やかアドバイザーのヒロカズです。
新入社員がやってくる新年度になると特に忙しくなってきます。
忙しいとは心を亡くすと書くように、忙しいときほど大事なものを見失っているのかもしれません。

毎日忙しい

仕事で忙しい。
子育てに忙しい。
旅行で忙しい。
習い事で忙しい等々。

何に忙しいかは人それぞれ違っても暇よりは忙しいほうがよいと思い、忙しくしている人が多いのではないでしょうか?
毎日忙しい人は充実している幸せな人だ、と思う人が多いからかもしれません。

確かに忙しくしている人はあっという間に1日が過ぎていきます。
寝る間もないくらい忙しい人、あるいは寝る間も惜しんで忙しくしている人、いずれにせよ忙しい人の1日は気が付くと夜になっているというのが実感なのではないでしょうか?

私も今の職場にやってきたときには朝出社して、気が付いたら終業のベルを聞くという日々が続きました。
忙しいというのはこういうことを言うのだと実感したことを思い出します。
まさに考える暇がない日々でした。

忙しい人は幸せ?

忙しいという字は「心」を「亡」くすと書きますが、心を亡くした状態が忙しいということです。
他に「心」を「亡」くすという字を書く漢字に「忘」という字もあります。
忙しいということは忘れているということでしょう。

確かに忘れ物をする時は慌てているとき、急いでいるときです。
朝、目覚ましが聞こえなくて出発ギリギリになったときに忘れ物をした経験はないでしょうか?
「しまった!」と思い出したときには手遅れです。
物に心がかかっていないと忘れてしまうのですから、まさに物に対して心を亡くした状態だったということでしょう。
日々忙しい人、忙しくしている人は何か大事なものを忘れているのかもしれません。

忙しい人が見落としているもの

トップセールスマンだった奥城良治さんが書いた『強豪セールスの秘密』という本の中に忙しい人が忘れているもののヒントが書かれています。

 人間は誰しも死ということを考えたがらない。
とくに若いときは、自分の命は無限にあるように思っている。
この錯覚が人生を狂わせる。

私はいつも、一年を将棋のコマの一コマと考えている。
人間六十歳まで働けるとすると二十歳から働いたとして四十年ある。
一年一コマと考えると、社会人としての門出のとき、新人はこのコマを四十コマ、手のひらに持って出るわけである。
そして、この四十コマを、一年で一コマずつピシリ、ピシリと打って、自分の欲しい目標を手に入れなければならない。

たとえば、三億円の財産を作ることを目標としてみよう。
とすると、四十コマで三億円を達成しなければならない。
泣いても笑っても、四十コマしかないのである。
就職早々の人は、幸いにも四十コマあるが、三十五歳の人は残り二十五コマしかなく、四十五歳の人は、わずか手のひらにあるたった十五コマで生涯の運命が決められてしまう。

こう考えてみると、目標達成のための年月のいかに少ないことか、また、いかに生命や人生というものには限界があるかを、痛切に味わわされる。

まとめ

忙しいとは心を亡くす状態を言いますが、亡くしてはならない心とは死を見つめる心、人生に限りがあるということを自覚する心なのでしょう。
自分が今、何歳かを振り返るとあと何コマ残されているか一人一人振り返る機会になるのではないでしょうか?
忙しいときほど立ち止まり、亡くしてはならない心を思い出す時間が必要なのかもしれません。
そのきっかけをあなたは何に求めますか?

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ヒロ☆カズ

チューリップ企画のヒロ☆カズです。 31歳で肝臓の病気にかかり、2度の入院を経験しました。朝起きて仕事に行く。休日は友人と出かけるという当たり前の日常を失い、初めて、朝起きて仕事に行けることが当たり前でないことに気が付きました。 当たり前の1日がかけがえのない1日であることに気づけば、悩みが感謝の心へ変わるのかもしれません。闘病中に読んだ本や勇気をもらったさまざまな言葉からヒントを紹介したいと思います。
心が穏やかになった人へ
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