職場の風紀と掃除 | 職場の風紀を改善して業績が14%アップ!?

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こんにちは。

この間、新年を迎えたと思ったら、あっという間に6月になり、今年も半分かぁーと月日が経過するのが早く感じる今日この頃です。

先日5月30日は(ゴ(5)ミ(3)ゼロ(0))の日ということで、各地の企業が清掃活動などをしていたそうです。

今日は、先日聞いた、職場の風紀の改善にちなんだ話をしたいと思います。

富山競輪の業績不振

バブル崩壊後、競馬 競輪 競艇など、日本の公営レースは赤字経営が続き、次々と廃止に追い込まれています。

私は今、富山県に住んでいますが、この富山県の自治体が運営している富山競輪もまた、年々業績が伸び悩んでいました。

そんな中、2010年から、民間企業の「日本写真判定」が富山競輪の運営に携わることになりました。

経営に携わることになった経緯について、日本写真判定の渡辺俊太郎社長はこう話しています。

当社の本業は、公営レースの着順を判定するために、写真を撮影すること。

このほかに、場内アナウンスやレース映像の編集など、レースの周辺業務を請け負ってきたんですよね。

しかし、公営レースの売り上げがどんどん減少していったので、当社の売り上げも厳しくなりました。

2007年に社長に就任し、現場を見て回ってびっくりました。

ゴミは散らかっているし、椅子は汚れているし、トイレは匂うし、スタッフは不愛想だし。

そんな劣悪な環境で、売り上げが伸びるわけがないですよね。

「なんとかしなければいけない」ということで、2010年に富山競輪を運営することにしました。

引用元:ITメディアビジネスonline<閑散としていた「競輪場」に、なぜ人が集まってきたのか>

社長が自ら清掃活動

渡辺社長は競輪場の従業員に対して、長年蓄積された古い体質を壊すため、自ら率先して掃除をして回りました。

まずは私も含めて男性陣が先頭に立って、掃除をして回りました。その姿を見て、「大丈夫なのか」と思っていただき、少しずつ従来の考え方を改めてもらいました。

このほかに、研修を行うなどして、少しずつ新しい仕事の形を学んでもらいました。

引用元: ITメディアビジネスonline<閑散としていた「競輪場」に、なぜ人が集まってきたのか>

この甲斐あってか、昨年は富山競輪の業績は14%以上も改善したようです。

富山競輪は22日、2016年度の本場開催を終了した。主催する富山市が同日発表した実績によると、車券売上額は127億7076万円で、前年度比14・2%(15億8343万円)増となり、2年連続で前年度を上回った。

引用元: 北國新聞 2016年11月23日ニュース

割れ窓理論とアップル社の経営改善

アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した割れ窓理論という理論があります。

「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」

引用元:Wikipedia-割れ窓理論

一つの割れ窓の放置が、やがて全体の崩壊を招くという恐ろしい学説ですが、富山競輪の例では、従業員の労働姿勢が割れ窓だったと言えると思います。

アップル社の元CEO 故・スティーブ・ジョブズ氏もアップル社に復帰後、倒産寸前のアップル社の経営改善の第一歩として社内の風紀改善に取り組んでいます。

スティーブ・ジョブズがアップルに戻ってきて、まず対処したことはダレた社風を一新することだった。

彼が復活する前の社内は遅刻が常態化し、ペットを持ち込み犬と遊んでいる社員までいたという。

彼は、選択と集中のためにプロジェクト数を絞ると同時に、社風も一新する。

ペットの持ち込みを禁止、喫煙も禁止、福利厚生制度も見直してサバティカル制度も廃止したようだ。

引用元: 日経ビジネスONLINE<ジョブズもアップルの汚いオフィス、ルーズな社風一掃から着手した>

まとめ

  • 富山競輪の業績は伸び悩み、民間企業が経営に加わりました。
  • 富山競輪の経営改善に立ち上がった渡辺社長は、まず率先垂範(そっせんすいはん)して清掃活動をはじめました。
  • 故ジョブス氏も倒産寸前アップル社の経営改善の第一歩として社内風紀の改善に取り組んでいます。

掃除は人間形成の基本と言われます。

私の勤める会社では、始業後と終業前には掃除の時間が設けられており、社員は身の回りの掃除を行います。
また、社員は挨拶・返事・笑顔に日々心がけています。

職場の雰囲気が悪いとか、人間関係で悩んでいることがあれば、まず、身の回りの整理整頓、挨拶返事に心がけてみてはいかがでしょうか。

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小塚リョウ

猫とカレーをこよなく愛し、趣味は日曜大工とプログラミングです。株式会社チューリップ企画の情報システム担当のエンジニアとして働いています。 多くのモノや情報があふれる時代だからこそ、モノを通していかにみなさんの生活を豊かにするかということが、今エンジニアが、社会から求められていることだと思います。日々情報システムを開発する一方で、エンジニアの視点から、どうすれば豊かに暮らせるか、研究して情報発信していきたいと思います。
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