突然エンディングがやってくるドラマとは

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「生きる喜びをすべての人に」が理念のチューリップ企画で3年前から働き始めた映画事業部のヒロカズです。

花火が夜空に舞うシーズンがやってきました。
花火は一瞬に輝き、一瞬に散る。
打ち上がってから花開いて消える様(さま)が人の一生のようだと感じるのは私だけではないでしょう。

一休さんが詠(うた)う女性の一生

トンチで有名な禅宗の一休は女性の一生を「世の中の娘が嫁と花咲いて嬶(かかあ)としぼんで婆(ばば)と散りゆく」と詠(うた)いました。

娘時代が一番よかったと言われるから、娘という字は「女」偏(へん)に「良い」と書きます。
娘が結婚して家に入ると嫁と言われます。だから嫁という字は「女」偏(へん)に「家」と書くのだそうです。
次の嬶(かかあ)とはお母さんのこと。子どもを生むと鼻高くどっしりしますので、嬶(かかあ)という字は「女」偏(へん)に「鼻」と書きます。
最後の婆(ばば)とは「女」の上に「波」という字を書きますが、年を重ね、顔にしわが増えると波を打ったようになるので婆(ばば)という字は「女」の上に「波」と書くのだそうです。

これは女性の一生ですが、男性も呼び名が変わるだけで同じコースをたどります。
いつまでも娘時代に留まることはできませんし、おばあさんが娘に戻るということはありません。

蓮如上人(れんにょしょうにん)の言葉

「1月は往ぬ(いぬ)、2月は逃げる、3月は去る」と言われ、年の初めはあっという間に過ぎていくと言われますが、気が付けばこの記事を書いている時点でもう8月で、1年の3分の2が過ぎようとしています。
年賀状を受け取ったと思ったら今は残暑見舞いを書いています。そしてまもなく、また年賀状を書く時期がやってくるのでしょう。
これを80回繰り返すとほとんどの人が人生のエンディングを迎えているのではないでしょうか?

蓮如上人(れんにょしょうにん)は白骨の章(はっこつのしょう)の中に

「おおよそはかなきものは、この世の始中終(しっちゅうじゅう)まぼろしのごとくなる一期(いちご)なり」

と記されていますが、まさに蓮如上人(れんにょしょうにん)が記されたようにまぼろしのような一生が人生なのでしょう。

突然エンディングがやってくるドラマ

人生を80回シリーズのドラマだとすれば、40歳の人は40回目、50歳の人は50回目、60歳の人は60回目のシリーズを今年送っていることになるでしょう。
ドラマには突然の打ち切りということがありますが、人生ドラマにも突然の打ち切りがやってきます。
ある日突然にエンディングがやってくるのです。
40歳を過ぎ、人生ドラマの後半に入った人はいつエンディングがやってきても悔いがない準備をそろそろ始める必要があるのかもしれません。

まとめ

最後に人生ドラマのエンディングに向かう時に大切な心がけとして3つの言葉を贈りたいと思います。

  • 「自分の仕事を愛し、熱中するようにしよう」
  • 「今晩死ぬ覚悟で何事も行なうようにしよう」
  • 「苦悩は幸福の一里塚(いちりづか)と思い、一層奮起しよう」

(関連)呼び名は変わっても体感時間は変わらない

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ヒロ☆カズ

チューリップ企画のヒロ☆カズです。 31歳で肝臓の病気にかかり、2度の入院を経験しました。朝起きて仕事に行く。休日は友人と出かけるという当たり前の日常を失い、初めて、朝起きて仕事に行けることが当たり前でないことに気が付きました。 当たり前の1日がかけがえのない1日であることに気づけば、悩みが感謝の心へ変わるのかもしれません。闘病中に読んだ本や勇気をもらったさまざまな言葉からヒントを紹介したいと思います。
心が穏やかになった人へ
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