亡くなった人に私がしてあげられることはなにか
こんにちは。
先日、女優の野際陽子さんの訃報がニュースで報じられました。
ドラマや映画などで、「知的なお母さん」の役柄を演じる印象が強く、出演者のリストに野際さんの名前があると安心感を感じます。
それだけに、この度の訃報は私にとって悔やまれるものでした。
私は学生の頃は、あまり人の死に触れるという経験がありませんでした。
しかし、二十歳を過ぎて、社会に出ると、葬儀や法事に参列することも増えてきました。
当時はショックを受けたり、亡くなった人との思い出が走馬灯のように巡り、悲しみのあまり力が抜けていった感覚を覚えています。
もう二度と会えないと分かっていても、目を開けて欲しい、一言でもいいから言葉を交わしたい。
大好きだったあの人に、私は何をしてあげられるのか。
その時々に私が感じたことを、お話したいと思います。
訃報を受け止める
訃報(ふほう)は突然にやってきます。
「無常の風は時を択(えら)ばず」と古来より言われていますが、まさしくその通りで、食事中でも、外出中でも、おかまいなしで、○○が亡くなったと訃報が届きます。
私が祖父の訃報を聞いたときもそうでした。
当時は混乱していて、何をしていたかは覚えていませんが、最低限の用事を済ませて、葬儀場に向かう車中、手の震えが止まらなかったことだけは覚えています。
火葬炉の前で見送る
葬儀の準備や弔問者の対応など、通夜、葬儀の間は何かと対応に追われ、気持ちを整理する時間はあまりないかもしれません。
しかし告別式を終え、火葬炉に向かうときには、亡くなった人に最後の別れを告げなければなりません。
「この瞬間まで、辛いとか悲しいとか感覚が麻痺しているようであまり感なかった。でもこの(火葬炉)中に入ってしまったらもう二度と顔を見ることができないんだなって思うと、涙が止まらない。」
と火葬場で聞いた言葉が今でも忘れられません。
亡くなった人が私に望むことを考える
葬送が終わった後感じたのは、心にポッカリと穴の開いたような喪失感と、走馬灯のように脳裏を巡る亡くなった人との思い出です。
そんな中、ふと「亡くなった人に私は何をしてあげられるのだろう」という疑問が浮かびました。
墓石を磨けばいいのでしょうか。
墓前に線香や生花を手向ければいいのでしょうか。
私は何か違う気がしました。
まとめ
あなたなら、残された家族や友人に何を望みますか。
自分の家族や友人に何かをもらうことが願いでしょうか。
もし、あなたが亡くなった人を大好きだったならば、その人もあなたのことが大好きだったはずです。
そんな大好きな人が幸せに暮らしていくことに勝る願いはないのではないでしょうか。
このブログを見てくださっているあなたは、もしかしたら大切な人を亡くして、悲しみに沈んでいるかもしれません。
今はまだ、気持ちの整理がつかなくてつらい日々を送っているかもしれません。
でもいつか、それらを乗り越えて、自分の人生を見つめて幸せになってもらいたい。
これが私が伝えたかったメッセージです。
あなたが新たな一歩を踏み出す一助になれたらと思います。
小塚リョウ
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