親からの「最後の教育」に人生を見つめ直す

こんにちは、みさきです。
先日、ある方と食事をする機会があり、その方のお父様が仏教を熱心に学ばれていたと聞いて、すぐに意気投合しました。
その方から「親からの教育」について聞いた話が非常に心に響いたので、皆さんにも紹介いたします。

親から受けるさまざまな人生教育

その方のお父様は昨年、他界されたそうです。
「父親からの最後の教育だった」と、その方はしみじみと語っていました。
考えてみると、私たちは生まれてからずっと親から教育を受けて育ちます。
言葉を覚えるのも親の会話を通じてですし、読み書きや生活の知恵、食事、料理、洗濯、掃除など、すべて親のやり方を見て学んでいます。
仕事の厳しさや責任感も、親の背中を見て学びます。
そして、親が歳をとると、老いることや病気の深刻さもまた親から学びます。

親から受ける最後の教育とは

私たちが最後に親から受ける教育は「死」だと、その方の言葉に深く感じ入りました。
「人は必ず死ぬ」。
これは誰もが知っている当然のことです。
しかし、それは単なる知識でしかありません。
親が死ぬ時、人は初めて本当に「死ぬとはどういうことか」を実感し、その現実に直面して「死」を学ぶのです。
人生は有限で、自分もいつか死ぬ。
その限られた時間をどう使えば良いのか、何をしたら満足して死ねるのか、さまざまな思いが巡ります。

親からの「最後の教育」のメッセージとは

約800年前、浄土真宗の開祖である親鸞聖人は、4歳の時にお父様を亡くされ、8歳の時にお母様も亡くされました。
「一体、お父さんお母さんはどこへ行ったのだろう?」
「次に死ぬのは自分の番だ。死んだらどうなるのだろうか?」と、
親鸞聖人は真剣に考え、その答えを仏教に求められました。

仏教には「無常を観ずるは菩提心の一なり」という言葉があります。
お釈迦様は、「死を真面目に見つめることは、本当の幸せになりたいという心の第一歩である」とおっしゃっています。
親からの最後の教育を通じて、私たちは限られた人生をどう生きるべきかを学びます。
それは、仏教の教えを聞き、真の幸せを追求することにつながるのです。

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みさき

はじめまして、みさきです。 チューリップ企画で「動画で学べる仏教」を制作しています。 10年間、旅のプランニングの仕事を通して、幅広く多くの方々とお話してきました。旅には各々の想いがあり、じっくりとお話をしながら旅のお手伝いをしていきます。人と関わる中で人間関係で悩んでいる人が多いことを知りました。 8年前に仏教とご縁があり、人間の心についてずば抜けた洞察の深さに感動して、今の仕事に至っています。日常の悩みについて仏教ではどう教えられているかを発信してゆきたいと思います。
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