「自己肯定感」の高い・低いは何で決まるの?「自己肯定感」の本当の意味とは
こんにちは、みさきです。
最近よく「自己肯定感」という言葉を耳にするようになりました。
「彼女は自己肯定感が低い人だ」「どうしたら自己肯定感が育まれるのか」など心理学関係、育児書などでよく聞かれます。
自己肯定感が高い・低いの正体は?
自己肯定感とは字の通り、自己を肯定する心・感情のことです。
「自分は大切な存在だ」と自己を受け入れられる心の状態です。
自己肯定感が低い人は、能力や容姿、性格などを他人と比べて、ある時は「自分はいていい存在なんだ」と思い、またある時には「自分なんかいない方がいいんだ」と思い、必要以上に一喜一憂します。
同期が先に昇進すれば、認められない自分はダメなんだと自信を失います。
それでいて同期に嫉妬している醜い自分に、さらに自己嫌悪になります。
美人やイケメンの友人を見ると、自分の容姿にコンプレックスを感じてしまい、そういう友人を避けようとします。
多かれ少なかれ皆持っている心ではありますが、自己肯定感が低いと、必要以上に他人との比較にこだわってしまうのです。
トップスターとして一躍脚光を浴びていた有名人がドラッグに溺れた原因を「次から次に才能に溢れるスターが誕生し、自分が忘れ去られていくことに不安と焦りからだった」と告白しました。
この人も自己肯定感を持てず、人が気になって仕方なかったのでしょう。
比較する気持ちの強い人は、逆に自分より仕事の要領の悪い人を見ると、どこか心がホッとします。
「自分はあの人よりはマシだ」という心が出て、気持ちが安らぐのです。
これでは比較する人によって、心はめまぐるしく浮き沈みすることになり、心は安心できません。
ですから「自己肯定感が高い」とは、人と比較して、周りよりオレはできるんだ、と自惚れることではありません。
そういった我の強さは自分の能力を過大評価している自惚れであり、慢心です。
自惚れている人に対して「あの人は自己肯定感が高すぎる」と言うことがありますが、それは自己肯定感と慢心を混同している誤用です。
本当の自己肯定感とは
自己肯定感は「自分の存在は大切で、生きている価値がある」という自信、安心感のようなものです。
他人と比較した優劣に関係なく、自分の存在を認められる心です。
そうした自分の命の価値について、大事にしすぎるとか、思いが強すぎるということはありえません。
むしろ自己肯定感が高い人は、人の気持ちも考えられるし、自分の非も認められるのですし、自分の欠点とも向き合うことができます。
いじめや虐待を受ける子どものための電話相談(チャイルドライン)の担当者は「この10年で相談の内容が変わった」と語ります。
以前はいじめや人間関係、性の悩みなどが大半でしたが、最近では「死にたい」「どうしたら死ねますか」といった言葉が出てくる相談が明らかに増えているとのこと。
これは自分の存在が大切と思えない自己肯定感の低い子が増えているということであり、生きている価値を感じられない人が多いという現れです。
命の価値に対する確信がどんどん揺らいでいるからです。
こんな時代だからこそ私たちは「なぜ命は尊いのか」「なぜ命には価値があるのか」「なぜ生きるのか」「何のために人間は生まれてきたのか」しっかりと自己肯定感が持てるよう、みんなで関わっていくことがすごく大事なことなのです。
あなたの悩みが少しでも軽くなり、心穏やかに過ごせますように。
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