【心が軽くなる】辛いとき、落ち込んだときは○○だけすればいい
こんにちは、みさきです。
生きていると、いろいろ苦しいことがやってきます。
就職難、解雇、病気、嫌な人間関係、出会いがない、離婚、子育てがうまくいかない、介護でつらい、など「もうダメだ」と自暴自棄になりそうなときがあります。
何も考えたくない、逃げ出したい、消えてしまいたい、と心が落ち着かず、とても苦しい状態です。
朝、布団から起き上がるのも、人と会話をするのも、何をやるのにも億劫に感じます。
「どうして私ばかりこんな苦しい目にあうのだろう」と、誰かを責めたくもなります。
やるせない心のもどかしさを、他人にぶつけてしまうこともあります。
今回は、そんなときに知っておくと、自暴自棄にならず、心が少し軽くなると思う仏教の智慧を紹介したいと思います。
それは「忍辱(にんにく)」という善い行いです。
「忍辱」とは、現代語でいえば、忍耐のことで「耐え忍ぶ」ということです。
苦しい状態のとき、特に真面目な人は「このままではいけない。何か行動をしなくては」と焦る人もあるでしょうが、人間、何もできないときはあります。
そんな時は何もしなくてもいい、何もできなくても構わない、ただ自暴自棄にならずにじっと忍辱(忍耐)することが素晴らしい行いなのですよと、仏教では教えられています。
苦しいときは、怒り散らし、自暴自棄になり、坂道を転げ落ちるようにダメになってしまう危険な時です。
普通に挨拶をしたり、掃除をしたりすることも大変で、放棄してしまいがちです。
その時にはなにしろ、平たんな道を歩き続けること。
つまり怒らずに耐え忍ぶことです。
そんな時、耐して泰然と日常生活を過ごすことが素晴らしいことなのですよ、とお釈迦さまは勧められています。
忍辱についてこんな教訓もあります。
負けている人を弱しと思うなよ 忍ぶ心の強きゆえなり
時に私たちは大きな挫折を味わい、人から見下げられるような屈辱的な扱いを受ける時があります。
親の借金で家庭生活がメチャクチャになり、道半ばで夢を諦めなければいけなくなることもある。
自分より一回りも年下の後輩から、罵倒される時だってあるかもしれない。
病気で介助をしてもらわなければ、生きていけない時だってやがて来るでしょう。
そういう人を【弱しと思うなよ】
弱い人、駄目な人と思うなよ、ということです。
【忍ぶ心の強きゆえなり】
自分がその人の立場になっても、自暴自棄にならずにしっかり生きていけるだろうか。
忍耐する心が強い人だから、いつも通りに日常生活を続けることができているのではないか。
あの人ほどしっかり生きているだろうか。
と、その人の忍耐心に敬意の念を抱く、という歌です。
胸に刻みたい歌だと思います。
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みさき
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