ストレスを抱えたくないならこれだけは押さえて|イライラを静める大事なポイント
こんにちは。こころ寄り添う研究家の九条えみです。
思い通りにならずイライラしたとき、嫌いな人にムカムカしたとき、この負の感情がずっと続くのではないかと思う時もあります。
今回は、イライラを静める大事なポイントをご紹介していきます。
古典の徒然草には、悪口を言われたときに嫌な気持ちを引きづらないヒントが載っています。
悪口を言われたら「悔しい」「恥ずかしい」と思いますが、言った人も、聞いた人も、すぐに死んでいきますから、気にしなくても良いのです。(『こころ彩る徒然草 兼好さんと、お茶をいっぷく』より)
ほかにも「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあります。
熱いものも、飲みこんでしまえばその熱さを忘れてしまう。転じて、苦しい経験も、過ぎ去ってしまえばその苦しさを忘れてしまう、という意味です。
どちらも、今の状況はずっと続かないことを表しています。
私たちは自分の今の悲しみや怒りはずーーーっと続くと思っています。
「あの人にこんなことを言われて腹立たしい」
「こんな目に遭ってお先真っ暗だ」
とその時は強く思っていても、案外その感情は続かないものです。
たとえば、小学生時代に嫌いだった人、怒った出来事を今でもあの当時と同じ感情でイライラしたり悲しんだりできるでしょうか。
たしかに嫌な思い出だったかもしれませんが「そんなことあったかなぁ?」と忘れていることも多々あると思います。
当時はあれだけ嫌いに思い、その人のことでストレスを抱え、毎日悩んでいたことでも、時が経てば、何事もなかったかのようにその人と接することもあります。
このように「これだけは絶対!」と思っていても、人間の心はコロコロと移り変わるものです。
「コロコロ」のロの字を取って「こころ(心)」になったと言われるほど、人間の心は変わりやすいものなのです。
仏教の古典には、不確かな世の中をこう説いています。
万のこと皆もってそらごと・たわごと・真実あることなし―『歎異抄』
過ぎてしまえば夢のようだなぁ…と思うことはないでしょうか。
そう思うと、一時的な感情でイライラしたり泣いたりするのは時間がもったいないという思いさえしてきます。
今後、イライラを感じた時はこう問いかけてみてはいかがでしょうか。
「もし、いま死んでいくとなったときに、同じように思うだろうか?」と。
もっと他の大事なことに時間を使いたいと思うときは、気持ちを切り替えてさっと受け流すのが良さそうです。
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九条えみ
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