人の顔色をうかがうのがつらい|そんなあなたが知っておくべき2つのこと
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
授業で自信いっぱい手を挙げ、人前で発表をしていた小学校低学年時代。
そのころは、怖いものなど何もなく、人の目を気にすることもありませんでした。
それがいつしか成長するにつれて、周りの目を気にし、人の顔色をうかがうようになっていたのです。
周りの人からどう思われているか。
嫌われないためにはどうすればいいか。
そればかり考えて人に接するのはとても疲れました。
今回は、人の顔色をうかがうのをやめるにはどうしたらよいのかを考えてみたいと思います。
人の顔色をうかがう理由
なぜ、人の顔色をうかがうのでしょうか。
私の場合は、自分の存在価値を「人から認められること」に見出したからでした。
先生や親から褒められる。
クラスメイトから「いい人」だと評価される。
そうすれば、自分が存在してもいい理由になると思ったのです。
そうだとするなら、叱られたり嫌われたりしたら自分の存在価値がないことになってしまいます。
だからこそ、機嫌を損ねないよう、人の顔色をうかがうことにつながっていったのでしょう。
人の言葉や評価に「まこと」はない
人の評価を気にして顔色をうかがっていた私が、とても衝撃を受けた言葉があります。
それは『歎異抄』という有名な古典に記されていることです。
「煩悩具足の凡夫・火宅無常の世界は、万のこと皆もって、空事・たわごと・真実(まこと)あることなし」
欲や怒り、ねたみそねみなどの煩悩でできている人間が、いつ何が起きるかわからない不安な世界に生きている。
だからすべてのことは空事・たわごと・まことの無いものだ、と言われています。
「すべて」には、私たちが重要視している他人の言葉や評価も入っています。
考えてみれば、親や先生であっても、友達であっても、みんな自分の都合で動いているのです。
都合とは、「どうすれば自分の欲を多く満たせるか」ということ。
だから、都合のいいときはいくらでも評価してくれるし、褒めてくれますが、都合が悪くなれば評価は一変します。
そこに「まこと」はないのです。
まことのないものを気にして、人の顔色をうかがっていれば、疲れるのは当然と言えるかもしれません。
私の存在価値はどこにある?
そもそも存在価値は、そんな人からの評価によって歪んでしまうものなのでしょうか?
叱られるようなことをしたり、嫌われる私には存在価値はないのでしょうか?
私はそう思っていたからこそ人の顔色をうかがっていたのですが、実はそうではなかったのです。
仏教には「天上天下唯我独尊」という言葉があります。
これは現代では誤解された意味で使われている言葉ですが、本来は「大宇宙でただ我々人間にしか果たせない、たった一つの尊い目的がある」ということです。
すべての人に生きる目的があり、すべての人には存在価値があると教えられています。
そこには、「いい人だったら」とか、「褒められる人だったら」といった条件はありません。
叱られても嫌われても、あなたにはちゃんと存在理由があるのです。
だから、本当は叱られないため嫌われないために人の顔色をうかがう必要なんてないのです。
知っておくべき2つのこと
あなたが人の顔色をうかがう理由が、存在価値を気にしてのことだとしたら、知っておくべき2つのことがあります。
まず一つは、上記で紹介したように、人間にはまことはなく、人の評価はコロコロ変わるものだということです。
人の意見を聞くことは大切ですが、必ずしもそれが正しいとは言えません。
ですから、それによってあなたの存在価値が左右されることはないのです。
もう一つは、どんなに叱られても嫌われても、すべての人にはかけがえのない存在価値があるということです。
叱られたり嫌われたりしたら「ダメな自分」と思ってしまい、存在価値がないように感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
叱られたり嫌われる原因を振り返り、改善していくことは大切ですが、失敗したとしても決してあなたの存在価値が揺らぐことはありません。
その2つを知っておくだけでも、他人の顔色をうかがうことへの考え方が変わるのではないでしょうか。
まとめ
他人の顔色をうかがうことは、ある場面では重要なことです。
しかし一方で、嫌われたり叱られたりするのを極度に恐れて人の顔色をうかがっている人もあります。
それは、自分自身の存在価値を確認するためなのでしょう。
他人の顔色をうかがうのがつらいと感じたときは、次の2つのことを知っておくとよいと思います。
・人間にはまことはなく、人の評価はコロコロ変わるもの
・すべての人にはかけがえのない存在価値がある
これを知っているだけでも、心が楽になるのではないでしょうか。
わか
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