「愚痴を言える人が少なくなってきた」樹木希林さんに学ぶ悩みの捉え方
こころ寄り添う研究家の九条えみです。
だんだん愚痴を言える人が少なくなってきた
私は仕事柄、幅広い年代の方とお話ししますが、年齢を重ねるほどに悩みは増えていくのかなぁと感じています。
ある70歳過ぎの女性は、 悩みは増える一方で、だんだん愚痴を言える人が少なくなってきたと嘆かれていました。
「身内や友人など近い人には愚痴を言いにくいんです。
友人に言っても『あなただけじゃないわよ』と突っぱねられ余計に辛くなります。
若い頃は自分で乗り越える気力もありましたが、
この歳になると身体も痛むし、心細くなってきます」
心のエネルギーが不足している時は、弱音や愚痴を聞いてもらえるだけで、気持ちが落ち着くことがあります。
1回や2回ならば愚痴を聞いてくれる人でも、それが3回、4回、5回と続くと「また同じ話か」と飽き飽きしてくるのでしょう。
しかし、自分を頼ろうにも身体の具合が悪いと、心細い気持ちが起きてくるのですね。
悩みの捉え方を変える
悩みは人生につきものなので、悩みの捉え方を変えていくのが良いようです。
今年上半期の書籍1位は樹木希林さんの言葉を集めた 『一切なりゆき』 でした。
人生を俯瞰(ふかん)して、でも腐るわけではなく立ち向かっていく姿勢が多くの人の心を捉えています。
樹木希林さんの悩み方もサッパリしています。
私だって悩む。でも、30秒
いちいち気にしてたらキリがない
樹木希林さん
思い通りにならないと割り切るところから
お釈迦さまは最初の説法で「人生は苦なり」と説かれたそうです。
「苦なり」というのは、思い通りにならないということです。
思い通りにならない世の中で、思い通りになると信じれば信じるほど、期待が裏切られて苦しみます。
だから、人生は思い通りにならないと受け入れることで、 樹木希林さんのように腐らず立ち向かっていけるのでしょう。
愚痴を言えば一時は心が軽くなったように思いますが、実は幸せから遠ざかっているのかもしれません。
幸せになるために大切なことについて、ご紹介しています。
愚痴を言う人が幸せから遠ざかる理由|幸せになるためにまず大切なこと
九条えみ
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