完璧主義はなぜ辛くなる?「完璧」の特徴を知れば心が軽くなる
こんにちは。こころ寄り添う研究家の九条えみです。
完璧主義はなぜ辛くなる?
「完璧主義だと疲れてしまう」という声をよく耳にします。
ある女性は「完璧主義だから、最初は全力で頑張るんだけど、途中で力尽きてしまう」と話されていました。
うん、たしかに。私もすごく分かります。
完璧主義だとなぜ辛くなってしまうのでしょうか。
一つの原因として「完璧を目指すと失敗や妥協が許せない」ことが挙げられます。
頭の中には高い理想があるのだけれど、現実は思わぬトラブルが起きたり、実力がまだ足りていなかったりと、そう上手くはいきません。
「完璧」にこだわると、できない点ばかりに目がいき、自己嫌悪に陥りやすくなります。
できない自分を責めると、やる気が無くなっていき、さらにできない自分になっていく・・・という悪循環になりかねません。
「完璧」はあり得るの?
完璧とは100点満点。足すものも引くものもない、完全な状態を言います。
完璧主義な人は、自分の理想通りにすべてがならないと気が済まない傾向があります。
しかし「完璧」はあり得るのでしょうか?
3つの視点で考えてみたいと思います。
「自分の理想=相手の期待値」ではない
たとえば、仕事で資料を作成するときに、自分が理想とする形と、上司が求めている期待値は異なる場合があります。
上司の期待が、質よりもスピード重視であった場合、デザインやレイアウトにこだわって資料をじっくり作成しても満足はされないでしょう。
完璧の基準は状況により変わる
もし自分の理想通りの成果物ができたとしても、状況は変わっていくもの。
「その時は」結果を生み出すような見事な成果物だったかもしれません。
しかしテクノロジーの変化が激しい現代では、取り巻く外部状況も変化しやすい。
だから「これで完璧!」と思っても、外部状況が変われば、成果物も結果を生み出さなくなり、「完璧」ではなくなるのです。
理想にはキリがない
完璧主義な人は、理想を追い求めています。
理想を求め、近づいても、そのまた次の理想が出てきます。
次の理想を求め、近づくことができたら、さらに別の理想が出てきます。
理想とは「こうなりたい」「ああしたい」という気持ち。
俗っぽい言葉で言えば「欲望」です。
欲望の特徴を次のように言われます。
満たされなければ渇き
満たせば倍の速度を増して渇く
欲望にはキリがない
欲望が満たされなければ苦痛を感じます。
しかし、思う通りに欲望が叶っても「もっと、もっと・・・」と欲望が広がり、欲望にはキリがありません。
まとめ
完璧主義が辛くなってしまう一つの原因として「完璧を目指すと失敗や妥協が許せない」ことが挙げられます。
必死に目指そうとしている「完璧」には3つの特徴があります。
・ 「自分の理想=相手の期待値」ではない
・ 完璧の基準は状況により変わる
・ 理想にはキリがない
完璧主義になると「完璧になりきった!」というゴールがないので、常に不満がつきまとい苦しくなる・・・という悪循環に陥りやすくなります。
しかし、完璧を求め「努力する」こともまた大事なこと。
そう分かっているからこそ、今まで頑張ってきたのだと思います。
その頑張りを、自己嫌悪に変えてしまわないためのポイントを押さえておきましょう。
完璧主義な人は、現状をありのままに受け止め、小さな成功を認めて褒めていくと気持ちが楽になるそうです(^-^)
私も自分を大事に育てていきたいと思います。
九条えみ
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