「もうクヨクヨ落ち込まない」悪口を気にしないコツとは?

こころ寄り添う研究家の九条えみです。

「あれ、今日はいつもと雰囲気が違うな」
「人の言葉を汲み取りすぎてしまう」

周りの変化に敏感であったり、他人の感情と同化してしまうような感覚。

そんな人はHSP(とても敏感な人)かもしれません。

HSPかも?という方は『敏感で生きづらい人はHSPかも|HSPとは?心を軽くする2つの方法もご紹介』の記事に詳しく書いています。

私自身、HSPのチェックリストに当てはまる項目が多いのですが、今までの言動の理由を知れたことで、いくぶんか気持ちが落ち着きました。

気になる方はご覧いただければと思います。

言葉は相手を殺すこともある

人間は「言葉」で感情を伝えることができます。

思いやりのある感情から出た言葉は、たとえ言い方が拙(つた)なくても、じんわりと温かい気持ち、受け取りやすい言葉となって入ってきます。

しかし、いつも相手を思いやる気持ちがあれば良いですが、余裕が無くなってくると自分中心になりやすいもの。

相手に対して怒り・憎しみや恨みを感じている場合、またその相手が言いやすい立場であればあるほど、暴力となって襲いかかるのでしょう。

ニュースでも、弱い立場にある人が犠牲になっていることが多いと感じます。

小さい子どもへの虐待や老いた親への暴力
権限の強い上司の部下へのパワハラ
などなど・・・

何を言われてもぐっと我慢してしまう人には「何を言っても大丈夫」と思われがちなのでしょうか。

言葉の銃口が向けられ、悪口雑言の弾丸が撃ち込まれます。

言っている相手は感情的になっているので、冷静さを失っています。

だから、どんな汚い言葉であろうが、お構いなしに銃撃は続くのです―。

・・・

どんな集団も人間の集まりである以上、争いが起きるのは避けられないことかもしれません。

けれども、誰かが泣いたり悲しんだりする姿を見るのは、私は、もう疲れました。

もっと「優しい言葉」「温かい言葉」を学び、使うようにしていけば、不要な争いは起きないのでしょう。

最後は「自己との闘い」と言われますから。

イライラをぶつけてくる人には

さて、感情に任せて怒りをぶつけてくる相手をどう理解したら良いのでしょう。

まずは「あ、いま、怒っているんだな」と客観的に観察することが大事だと思います。

怒りのポイントは人それぞれです。

怒りの導火線が多い人もあれば、そうでない人もいる。

怒りを頻繁にぶつけてくる人に、一回一回まともに受け取っていたら、こちらの身がもちません。

HSPの人は心当たりがある人も多いかと思いますが、他人の感情に同化されやすいために、怒りの感情をそのまま受け取ってしまうことが私はたびたびあります。

しかし、相手の激しい感情の波に、こちらも同化して、感情を揺さぶられる必要はないのだな、と少しずつ思うようになりました。

怒りを受け取るのも受け取らないのも、「自分次第」。

「自分が決めて良い」のです。

もし批判されたことで、心当たりがあるならば、「自分のために」反省し、改善する努力をしていけばいいでしょう。

しかし、不満や不足を発散したいがために、感情のはけ口にしているのであれば、それはその人の問題。

その感情を受け取って、自分を責めたり、落ち込んだりする必要はないのではないでしょうか。

こんな言葉があります。

人去りて知る身の不徳

結局は、良いのも悪いのも、自分の行いが生み出した結果しか得られないのですから。

悪口を気にしないコツ

兼好法師が、悪口を気にしないコツを教えてくれています。

悪口を言われたら「悔しい」「恥ずかしい」と思いますが、
言った人も、聞いた人も、すぐに死んでいきますから、
気にしなくてもいいのです。
徒然草 第三八段

(『こころ彩る徒然草 ~兼好さんと、お茶をいっぷく』より)

兼好法師が教えてくれるように、皆、じきに死んでいきます。

「今日が、自分の死ぬ日であったか」

という現実が、悪口を言う方にも言われる方にも、必ず訪れます。

早ければ「今日」が人生最後の日かもしません。

「今、死ぬ」

となった時に、過去に言われた悪口など頭から吹っ飛んでしまうのではないでしょうか。

それなのに、限られた時間の中で、悪口を言った言われたと、傷つけ傷つきあって死んでいく・・・。

悪を造るだけ造って、その業の報いはどうなるのでしょう?

自己をふり返ってみても「本当に、こんな人生を望んでいるのだろうか?」と反省せずにおれません。

限られた時間を、どこに向かえば後悔しないかを、問いかけていく姿勢が大切でしょう。

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九条えみ

チューリップ企画では、お客様サポートおよびウェブでの情報発信を担当しています。仏教を学んで約10年。仏教の視点からお悩み解消のヒントをご紹介できればと思います。
心が穏やかになった人へ
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