相手にイライラした時に知っておきたい発想の転換
こんにちは。“伝わる”技術研究家のみさきです。
一度このブログで、コミュニケーションに大切な【解釈】と【観察】について
話をしました。
その時、行動心理学では【解釈】と【観察】の違いを知ることが、
幸せなコミュニケーションをとる上で大切だと言われていることを
紹介いたしました。
(関連)
コミュニケーションに大切な【解釈】と【観察】の違いについてのブログはこちら
→職場で「嫌われてる気がする」と思った時、まず大切なこと
何人かの方から反響があり、改めて家族や友人、職場の人間関係で悩んでいる人が多いことに気付きました。
今回は特に、イライラする相手と人間関係を築くにはどうしたら良いか書いてみようと思います。
「イライラ」な感情で相手の話が聞けない
先日、大学の後輩から悩み事を聞きました。
こんな内容でした。
同じ部署の先輩が厳しい。
カチンときてイヤな感情が強く出てくる。
誰に対してもそういう態度なのだけれど、特に私には厳しい気がする。
しばらくして指摘の内容を考えてみると、納得することが多いけれど、先輩に対しての恐怖心や嫌悪感が強く、なかなか冷静になれない。
いつも職場でイライラしている自分が嫌になる、という内容でした。
私も厳しく言われるとなかなか感情を抑えるのは苦手なので、彼女のイライラする気持ちがよく分かりました。
相手に「イライラ」する感情が穏やかに変わる?
後輩はイライラする感情で埋め尽くされて、先輩の指摘を素直に聞けないということで悩んでいました。
そこでコミュニケーションインストラクターの山田ズーニーさんの『おとなの小論文教室』という本の一節を紹介しました。
父は、うざい
母は、うるさい
部長はえらそうだ
カレシは優しい
これでは、すべて主観で事実関係がわかりません。
「いつ?誰が?何を?どうした?」で考えて見るとどうでしょう?
父は、4年間、大学の学費を出してくれた
父は、アパートの保証人欄にハンコを押してくれた
母は、今日、洗面所のタオルを取り替えてくれた
母は、昨日、頼んだテレビ番組を録画してくれた
部長は、今朝、希望のポストに異動させてくれた
部長は、昨日から、うちの課のバイトを1人増やしてくれた
カレシは1年前から、私に、金を借りている。
カレシは私の誕生日に、私に金を借りている
相手に対する「うざい」「うるさい」「えらそうだ」「優しい」などは、私たちの思いや判断です。
いわゆる、相手を思いや判断で【解釈】しているのです。
ところが相手に「してもらったこと」を【観察】してみると、相当違った人間像が浮かんできました。
すぐ【解釈】しがちな自分を反省し、相手を【観察】していくよう心がけていくと、自然と相手を尊重できるようにもなってきますし、正しい判断ができるようになります。
人から誰かの人物評を聞く時も、同じことが言えます。
あの人は「いい人だよ」とか「いつも不愛想だ」など、自分の主観で【解釈】した内容を語りがちですが、客観的なその人の言動の【観察】結果こそ傾聴に値するものがあるのでしょう。
人は一面ではありません。
表もあれば裏もあります。
数えきれないほどの側面があります。
人の善し悪しを簡単に【解釈】せずに、相手のことを【観察】して尊重し合える人間関係を築いていきたいですね。
まとめ
みさき
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