【疲れない働き方】職場の人間関係の意外な盲点とは
こんにちは。伝わる技術研究家のみさきです。
「分からず屋の上司」や「方針に従わない部下」あるいは「意見の合わない同僚」のために職場でストレスを感じている人は多いと思います。
こういった「話の通じない人」のために仕事が上手くいかない時、どうすればいいのでしょうか。
「関わらなければいい」で済めば話は簡単ですが、人事に口出しすることもできず、仕事を辞めるわけにもいきません。
ではそんな人と同じ部署になったり、同じプロジェクトメンバーになったとき、どうするかについて考えていきたいと思います。
目次
話の通じない人との「認識のギャップ」を知る
「話の通じない人だな」とこちらが相手に思っているときは、たいてい相手もこちらに「話が通じないな」と感じているものです。
まず相手と接する際、自分との間に「認識のギャップ」があることを自覚しなければなりません。
職場では以下のようなギャップは気をつける必要があります。
世代間ギャップ
年齢が10歳も違うと、こちらの常識が通じなくなることがけっこうあります。
相当、経験値が異なるので「認識のギャップ」が大きくなります。
男女間ギャップ
男性と女性は脳の仕組みから違いがあり、言ってもわかってもらえないことが当然多くあります。
立場間ギャップ
社長は社長の責任があり、部長は部長として果たさねばならないことがあり、新入社員には新入社員の思いがあります。
立場が違うと何に価値を置くかも相当変わるので、こちらの価値観を押しつけるようなことがあってはなりません。
ついこれらのギャップを忘れて、自分の理解していることは相手も分かっているはずと思い込んでしまい、勝手に裏切られた気持ちになり、失望したり、腹を立てたりすることになるのです。
ではどうしたらこれらのギャップを少しでも埋めることができるのでしょうか。
話の通じない人との「認識のギャップ」を埋める3つの方法
質問をする
相手を説得することに力むのではなく、相手の認識を知ることに力を入れるべきです。
その時に大事なのは「雄弁」ではなく「傾聴」です。
相手が何を考えているか、何をしたいのか、何をしたくないのか「質問する」ことです。
それで相手の認識を知り「認識のギャップ」を埋めていくことができます。
「個人」に接する
「ロシアの貿易商アレクセイ氏との商談に臨むにあたり『ロシア人との交渉入門』を読んで準備したのに、上手くいかなかった」と嘆いた部下に、百戦錬磨の上司はこう言ったといいます。
「君はロシア人を勉強するよりアレクセイ氏を勉強して臨むべきだった」
アメリカ人はみんな自己主張が強く、日本人はみんな協調性があると思い込んでいたら、交渉は失敗します。
みな、さまざまな嗜好、趣味、性格、思想を持つ「個人」なのですから。
自分のことを考えてみるとわかります。
あなたに接する時「庶務課の社員の一人」として接してくる人と「○○さん」として接してくる人とでは、どうでしょう。
あなたの心は相当変わると思います。
私たちが常に接しているのは、「個人」なのです。
会話の途中で相手の話を要約する
「ということは、あなたはこう考えておられるんですね」とまとめることが、あなたの話をちゃんと聞いていますよ、と相手を尊重することになります。
相手が何を考えているかこちらも分かり、こちらの主張の問題点も理解することにもなります。
また相手も自分の考えの問題点を自分で自覚することもあります。
このようにしてお互いを知れば知るほど、コミュニケーションを取りやすくなるのです。
職場の人間関係に疲れるという人の中には「嫌い」「苦手」という感情ばかりが先立ってしまい、なぜその相手に強いストレスを感じているのか、実ははっきりしていないことがあります。
自分がストレスを感じる相手がどんな人かを深く知るだけで、相当ストレスが解消されるのです。
あなたの悩みが少しでも軽くなり、心穏やかに過ごせますように。
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みさき
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