職場ストレスを抱えるのはもうやめる(1)〜苦手な人との接し方

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こんにちは。”伝わる”技術研究家のみさきです。

「しょっちゅう先輩の長い話につき合わされ、疲れる」

「上司に怒鳴られると、心臓のあたりが痛くなるほどつらい」

「こっちが気配りをしても、邪魔扱いされる。人間不信になりそう」

「隣で仕事している同僚がため息ばかりつくの、いい加減にしてほしい」

誰のまわりにも、苦手な人が1人、2人あるのではないでしょうか。
苦手な相手のためにストレスを抱えて、自分が不機嫌顔になったり、不眠症になったりでは悔しいですよね。

今回は、職場の苦手な人によるストレス激減法をお話ししたいと思います。

「あの人は苦手だ」という心はなくならない

嫌いだと思わないようにしよう、苦手意識をなくそうと、「気にしない、気にしない」ようにと言い聞かせて、ストレスがなくなるのなら苦労しません。
「嫌いだ」「苦手だ」と思った相手に対して、その自分の心を変えるのは難しいものです。
天才物理学者のアインシュタインは、人の心を変えるのがいかに難しいかということを、このように言っています。
人間の邪悪な心を変えるより、プルトニウムの性質を変えるほうがやさしい
(アインシュタイン)

またお釈迦さまは

いつの時代でも、どこの国でも、苦手な人、嫌いな人は現れて苦しむことになる

(お釈迦さま)

と仰っています。

仏教の言葉でいう、怨憎会苦(おんぞうえく)という心の苦しみです。

苦手意識を持った相手に対して、「苦手な心」をなくせない。
これは生きて行く以上、受けていく苦しみだとまず知ることです。

その上で少しでもストレスを軽減するにはどうしたらいいか、それにはまず自分が「あの人は苦手だな」と思うのはどんな人なのか、を知ることです。

苦手な人とはどんな人か?

自分がどういう相手を苦手な人だと思うか、これを正しく知るだけで、
実はストレスは相当軽くなります。

では自分にとって苦手な人とはどんな人なのでしょうか。

苦手な人とは、ずばり「自分にとって都合の悪い人です。

しょっちゅう長話をしてくる職場の先輩が嫌なのは、それで仕事を邪魔されて、自分にとって都合が悪いからです。
自分の相談をよく聞いてくれる先輩が好きなのは、自分にとって都合の良い人だからです。
自分を評価してくれ、ほめてくれる上司は好きな人で、逆に自分を認めない人、見下げる態度を示す上司は嫌いな人です。

しかもそれは、ただ「好きな人」「嫌いな人」にとどまらず、「好きな人」は「正しい人」と思い、「嫌いな人」は「間違っている人」だと言い出します。

実際は発言をした本人が迷惑しているのに過ぎないのですが、そんな時は「みんなが」というものです。

正も邪も勝手に決めるわが都合

(自分に都合のよいときは善い人で、都合が悪くなれば悪い人だ)

自分が苦手だなと思う人、嫌いだなと思う人の存在が、自分にとってどう都合が悪いのか、これを冷静に見つめることです。

「この人は苦手だ」と思う時に、その大前提に「あーしたい」「こうしたい」という自分の欲があることを見つめると、不思議と心が少し軽くなります。

まとめ

職場で苦手な人と接していかなければならない、これはストレスが溜まります。
まず「私はなぜこの人が苦手なのか?」と考えてみることで、驚くほどストレスが軽くなります。
苦手意識の原因は、「今、私はこの人に、これをしたいのに邪魔されているんだ、だから嫌な気持ちになっているんだ」という、自分にとって都合の悪い、自分の欲を妨げられているからだと分かります。
次回、さらに職場で苦手な人との接する時に効果的な心の受け止め方を掘り下げたいと思います。

相手にイライラして悩んでいる方にはこちらの記事がお勧めです。

→相手にイライラした時に知っておきたい発想の転換

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みさき

はじめまして、みさきです。 チューリップ企画で「動画で学べる仏教」を制作しています。 10年間、旅のプランニングの仕事を通して、幅広く多くの方々とお話してきました。旅には各々の想いがあり、じっくりとお話をしながら旅のお手伝いをしていきます。人と関わる中で人間関係で悩んでいる人が多いことを知りました。 8年前に仏教とご縁があり、人間の心についてずば抜けた洞察の深さに感動して、今の仕事に至っています。日常の悩みについて仏教ではどう教えられているかを発信してゆきたいと思います。
心が穏やかになった人へ
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