部下が納得できる?り方とは?|叱る時に「抜けがち」な視点(1)
こんにちは。”伝わる”技術研究家のみさきです。
今回は職場でのコミュニケーションの一つ、「叱り方」についてお話ししたいと思います。
職場で上司の立場になった時どうする?「部下の叱り方」
久しぶりに前職で一緒に働いていた5つ下の後輩に会いました。
彼女は今年から所属部署のリーダーとなり、部下の指導のことで悩んでいました。
段取りの悪い部下が周りに迷惑をかけているので叱ったところ、その部下が萎縮(いしゅく)してしまい、彼女に心を開かなくなってしまったということでした。
部下への叱り方がよくなかったのだろうか、と悩んでいました。
私にも彼女と似たような経験がありますので、彼女の悩みはよく分かりました。
部下に伝わる叱り方をするのは難しいなとつくづく思います。
誰でも欠点を指摘されると、認めたくない気持ちで一杯になりますし、言い訳や 反発をしたくもなります。
またしょっちゅう上司から叱られれば、極力近づきたくない気持ちにもなるでしょう。
少しでも彼女の心が軽くなればと思い、私がお世話になった先輩の話をしました。
私は20代の頃、その先輩に毎日のように叱られていたのですが、なぜかその先輩の注意はいつもスッと聞き入れられていたのです。
叱り方が大変上手な先輩でした。
その叱り方に、他の人と違う大きな点が2つあったのです。
部下が納得できる叱り方をする時のポイント
8つほめて、2つ叱る
まず何よりその先輩は叱る以上に、よくほめてくれました。
直接ほめてくれることもあれば、先輩が私のことをよくほめているよと、他の同僚から聞くこともありました。
私の頑張りや言い訳を認めてくれ、それから短くバシっと欠点を叱ってくれたのです。
ほめられると、人はモチベーションが上がり、すくすく木が伸びるように成長していきますが、一方で自由気ままでは歯止めが効きません。
その先輩は7つか8つはほめてくれました。
一方で「ここを直したらもっと良くなるよ」と、2つか3つ叱ってくれました。
「ヒト」を叱らず、「コト」を叱る
またその先輩は、叱り方が具体的で丁寧でした。
どこが悪かったか、何を直せばいいか、よく分かる叱り方でした。
「お前が悪い」と人格そのものをけなせば逆効果となりますが、そういうことが 絶対ない人でした。
「ヒト」ではなく「コト」を叱ることの大切さを教えてくれた人でした。
その先輩のようにいつかなりたいなと思っていますので、友人にも、その先輩のことを話しました。
自分もいつしかその頃の先輩の年齢になってしまいましたが、その先輩のように できていないことを反省し、もっと向上しなければと思います。
まとめ
部下を叱る時、部下のマイナス面ばかりを見たり、自分の感情をぶつけてしまうと信頼を失ってしまいます。
部下の成長を促す「叱り方」のポイントは、部下の長所や努力面をほめることが大切です。
それから欠点が良くなるように、具体的に丁寧に叱ることを心がけてみてはいかがでしょうか。
部下と円滑にコミュニケーションをすすめるのに、「加点方式の5つの聞き方」という方法があります。
詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
みさき
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