職場にいる「苦手な人」と上手く付き合う3つの対処法

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こんにちは。
心地よい人間関係研究家の九条えみです。

職場は学校と違って好き嫌いで付き合う人を選ぶことができません。
その上、仕事ではコミュニケーションが欠かせませんから、職場に苦手な人がいても付き合っていかねばなりません。

今回は「職場にいる苦手な人との付き合い方」について書いていきます。

苦手な人と上手く付き合う3つの対処法

苦手な人は「苦手フィルター」を通して見ているから苦手だなぁと思います。
そう思わないための3つの対処法です。

プラスに目を向ける

「長所と短所は紙一重」という言葉があるように、好きな人のことは長所の面から語れます。
しかし、嫌いな人・苦手な人のことは、ついつい短所の面から見てしまいがちです。

あえて、プラスの面から見るように努力してみましょう

おせっかいな人は
→面倒見が良い

寡黙な人は
→思慮深い

神経質な人は
→細かいところまで気づく

など、プラスの面から見るだけで、相手の言動で嫌だなと思うことは少なくなります。

学べる所を探す

「賢い人は何人からも学び取る」と言われますが、あなたの苦手な人にも学べる点はあるはずです。
苦手な人こそ、自分にはない能力や長所があったりするものです。
悪いところは反面教師にしましょう。

人間の幅を広げるチャンスと感謝する

自己防衛本能から変化を恐れるのが私たちです。
それは人付き合いにも言えます。

私も似たタイプの子ばかりと友達になります。
学生時代は特にそうで「自分とは違うグループだな」と思えば、なるべく接点を持たないようにしていました。

しかし、似た子ばかりと付き合っていると、社会に出てから困ることが多いと気づきました。
社会には様々なタイプの人がいるので「なんで、この人はこうなの!?」と些細なことで引っかかってしまいます。

苦手な人は、耐性のない人と言えましょう。
耐性がないなら少しずつ鍛えれば良いのではないでしょうか。

人間関係を自在にコントロールする人を見かけますが、そういう人は耐性がある人なのでしょう。
どんな人にも関心を持って接し、タイプ別の接し方を熟知しているようです。

苦手な人ができるのは人間の性(さが)

人を苦手に思わなければ、不快な感情も出ずに心穏やかに過ごせると思います。
しかし、現実は好き・嫌いの感情に振り回されてはいないでしょうか。
人間の心を解き明かしている仏教に、こんな言葉があります。

愛憎(あいぞう)違順(いじゅん)することは
高峰岳山(こうぶがくさん)にことならず

-浄土真宗の祖師・親鸞聖人(しんらんしょうにん)

「自分に従うものは愛して近づけるが、反するものは憎んで遠ざける。
そんな心は高く大きく、高峰岳山と変わらない」

人間の本性がそのまま表現されていると感じます。

好きな人、近くにいてほしい人とは「自分にとって都合の良い人」です。

一緒にいて楽しい人、話が合う人、自分を心配してくれたり、気にかけてくれる人。こんな人は好きになれます。

嫌いな人、できれば遠ざけたい人とは「自分にとって都合の悪い人」です。

一緒にいて疲れる人、話が合わない人、自分に興味を持ってくれない、嫌ってくる人。こんな人は苦手だなと思います。

嫌いな人・苦手な人は「自己中心のお粗末な姿を教えてくれているのだなぁ」と思えばどうでしょう。
こう思うと私は負の感情がすーっと和らぎました。

まとめ

苦手な人と上手く付き合うには「苦手フィルター」をかけないように努めましょう。

  1. プラスに目を向ける
  2. 学べる所を探す
  3. 人間の幅を広げるチャンスと感謝する

こう思うことで苦手フィルターが緩和されるでしょう。

そして、根本的なことでいえば、苦手な人ができるのは人間の性(さが)といえます。
お粗末な自分を教えてくれるご縁と受け止めれば、苦手な人にも感謝する気持ちが起きてくるでしょう。

「職場の人間関係が辛くて、転職したい!」という悩みも多くあります。しかし、転職は大変な労力と時間と勇気が要ります。職場の人間関係について、少し違った見方ができるかもしれません。

→「職場に嫌いな人がいる人は、職場を変えても嫌いな人が出るという話

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九条えみ

チューリップ企画では、お客様サポートおよびウェブでの情報発信を担当しています。仏教を学んで約10年。仏教の視点からお悩み解消のヒントをご紹介できればと思います。
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