「わかってくれない」と不満を抱えていませんか?心を楽にする考え方
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
人間の悩みの大半は人間関係に起因すると言われます。
その中でも、お互いに分かり合えないことによる衝突は多いのではないでしょうか。
「なんでわかってくれないの」と不満を抱えたままだと、モヤモヤが残ってつらいですよね。
こんな時、どのように考えたらいいか、ご紹介します。
すれ違っている私たち
以前、知人からこんな話を聞きました。
知人は、入社したばかりの後輩の指導を任されたそうです。
ある日、その後輩に書類の作成を依頼しました。
「できたら見せてね」と言ったつもりでしたが、後輩から見せられた書類は空欄ばかりでした。
後輩としては、まず書き方を教えてもらえると思っていたようです。
他にも、前から同じことを何度も説明しているのに、改善が見られないという悩みもありました。
分からないなら分からないと言ってほしいのに、なぜ言ってくれないのか、戸惑うことばかりだったと話していました。
親子・夫婦・友達・上司と部下などなど、私たちにはさまざまな関係があります。
どの関係にしても、すれ違ってしまった経験は少なからずあるかもしれません。
人間関係に、理解できない・わかってくれないという悩みはつきものではないでしょうか。
「わかってくれない」のが当たり前
「わかってくれない」と不満に感じる時、私たちの心には「分かってくれて当たり前」の思いがあるように思います。
ところが、仏教では「わかってもらえない」のが当たり前だと教えられているのです。
私たちは一人ひとりが自らの作り出した業界(ごうかい)に生きていると言われます。
業(ごう)とは仏教で行いを表す言葉です。
私たちの行いはそれぞれ異なりますから、業界も一人ひとり異なります。
ですから、一部重なるところはあっても、すべてにおいて分かり合えることはありません。
「わかってくれる」のが当たり前ではなく、「わかってくれない」のが当たり前だということです。
前提を変えると心がラクになる
「わかって当然」という前提で考えていると、分かり合えなかったときに不満が出てきます。
その結果、相手を責めたり、イライラしたりして、関係はギスギスしていくでしょう。
では、「わかってくれないのが当たり前」と前提を変えるとどうなるでしょうか。
相手が予想外の言動をしても、「そもそも考え方も違うし、仕方ないね」と受け入れられます。
また、こちらの思いを分かってくれないならば、どう伝えればいいか考えるようになるでしょう。
結果、相手とのより良い関係が築けるようになるのではないでしょうか。
イライラすることも減るので、心はずっと楽になると思います。
まとめ
さまざまな人間関係の中、相手と分かり合えないと感じることは多々あります。
そんなとき、まったく違う考え方に戸惑ったり、わかってくれないことを責めてしまうこともあるでしょう。
仏教では、私たちは一人ひとりが異なる世界に生きていると教えられています。
ですから、本当は分かり合えなくて当たり前なのです。
前提を変えることで、人間関係をもっと楽に考えることができるのではないでしょうか。
わか
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