誰にでもできる!人から慕われるようになる効果的な2つのポイント
こんにちは、みさきです。
人とのつながりは、幸福感を感じる大きな要因の一つです。
お金や成功よりも人とのつながりこそが幸福感がもたらすことが今日の脳医学でも言われています。
幸せホルモンの一つであるオキシトシンは、「愛情ホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」とも呼ばれ、良好な人間関係がオキシトシンの分泌を増やすことが知られています。
では人とのつながりを良くし、豊かにしていくにはどうしたらいいのでしょうか。
職場や友人との人間関係が上手くいかないとき、自分は内気だからだとか、口下手だから、声質が悪いからだ…と諦めてしまっている人があるかもしれません。
以前の私も「自分は内気な性格だし、口下手だから人間関係を築くことは苦手だ」と思い込んでいました。
ところが仏教で教えられる2つのポイントを知ってから、人間関係が好転していきました。
今回その2つのポイントとは何か、お話いたします。
人から慕われる人、慕われない人の違い
そのポイントの1つは「人間とはどんなものなのか」人間の本性をよく知るということです。
人間の姿がよく分かる事例を紹介いたします。
もしあなたが他人からこんな対応を受けたらどう感じるでしょうか。
・職場ですれ違って挨拶をしたのに相手からは無視された
・待ち合わせで15分待たされた
・仕事の用件で電話をしても、相手が出ないことが多い
・夫(妻)に話しかけているのに、こっちを向かずにTVを見ている
・小売店に入って店員が無愛想な表情を浮かべている
どれもささいな事のようにも思えるかもしれませんが、他人からこういった態度を取られると「自分は軽んじられている」と感じるものです。
私たちは皆、自分が一番重要で、人から承認されたい心があるので、人から軽んじられていることには敏感です。
「認められない」「軽んじられた」「馬鹿にされた」となれば心を閉ざし、あまりに自尊心が傷つけられると殺傷事件にまで発展することもあります。
これはいかに私たち人間が、人から認めてもらいたいと思っているか、わかってもらいたい、大事にされたいと願っているか、を表しています。
仏教では「認めてほしい」という人間の欲求を「名誉欲」といい、大変強い煩悩の一つだと説かれています。今日の心理学の言葉でいうと「承認欲求」のことです。
私たちはみんな名誉欲の塊、承認欲求の塊であり、常に人の目を気にして生きている、これはすべての人の本性なのです。
この人間の本性が分かれば、人から慕われ、人間関係を好転していく秘訣は何かがわかります。
ポイントは相手の承認欲求を妨げるようなことをしないこと、名誉を傷つけるようなことをしないこと、相手の意見を聞き、相手の行動を認めること、つまり「相手を尊重する」ことなのです。
「小さな親切」を実践していこう
もう一つのポイントは「布施」です。
「布施」とは仏教の言葉で、今日の言葉で「親切」のことです。
布施の実践が人間関係が良好になる道だとお釈迦様は教えられています。
仏教では心がけ一つで誰でもできる布施(親切)が7つ教えられています。
・眼施(げんせ):
優しい温かい眼差しで周囲の人々を明るくすること・和顔悦色施(わげんえっしょくせ):
優しい微笑みを湛えた笑顔で人に接すること・言辞施(ごんじせ):
優しい言葉をかけること・身施(しんせ):
肉体を使って人のため、社会のために働くこと・心施(しんせ):
心から感謝を述べること・床座施(しょうざせ):
場所や席を譲り合う親切・房舎施(ぼうしゃせ):
求める人、訪ねてくる人があれば一宿一飯の施しを与え、その労をねぎらう親切
いずれも「人に親切にしよう、喜んでもらおう」という心ひとつでできる行いです。
ある看護士から聞いた話です。
「末期ガンで食事も介助がなければ取れない患者さんですが、いつも何かをする度に「ありがとう」と声をかけてくれるんです。身体的にきつい仕事だと感じることがありますが、とても元気が出ました」と言っていました。
「ありがとう」は感謝の気持ちの言葉でもありますが、きっと「自分のしたことが人に役立った」と自分の存在に意味があったと思えるから嬉しいとも言えるのでしょうね。
まかないタネには、善い結果は絶対生えませんが、まいたタネの結果は必ずまいた人に現れます。
日頃から「小さな親切」を実践していきたいと思います。
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みさき
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