相手に対する印象は誤解かも|決めつけないことも大切


いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

知人に、よく約束を忘れてしまう人がいました。
当日の朝、「今日は14時によろしくお願いします」とメッセージを送って、ちゃんと返信もあるのに、約束の時間にあらわれないのです。
そんなことが続いて、なんでちゃんと約束を守れないんだろうと不思議に思っていました。

知人も自分でおかしいなと思っていたようで、病院を受診してみたところ、ある病気が関係していたのだそうです。
約束を忘れるのはルーズだからではなく事情があってのことだと知り、知人に対する見方が大きく変わりました。

日常にはそのようなことが多いのではないでしょうか。

見えていることで判断している私たち

当たり前ですが、私たちは目に見えている情報で様々なことを判断しています。
人間関係においては、外見はもちろんのこと、態度や話し方などで相手を評価することが多いのではないでしょうか。

ですから、冒頭のように約束を忘れてしまうことが何度も続くと、「ルーズな人だな」と思います。
一度ルーズという悪い印象を持つと、それが態度にあらわれてしまい、相手を傷つけることもあるかもしれません。

もちろん、相手がやっていることがわざとだったり、単に怠けているだけならば直してもらわないといけないでしょう。
しかし、多くの場合、その背景に何か事情を抱えていることがあるのです。

結果には必ず原因がある

仏教には因果の道理が教えられています。
因果の道理とは原因と結果の関係を教えられたものです。

どんな結果にも必ず原因がある。
原因なしに起こる結果は万に一つ、億に一つもない。
これが原因と結果の関係です。

ですから、何か事故が起きれば原因を追究して同じことが起きないようにします。
仕事でミスがあった時も、なぜ起きたのかを考え、改善するでしょう。

原因と結果の関係は、どんなことにも当てはまります。
今回の場合は、病気が原因で約束のことが頭から抜けてしまうという結果が起きていたのです。

何かおかしいな、と感じるときには、原因を考えてみると案外事情があったりするのではないでしょうか。

決めつけないことで接し方が変わるかも

何か迷惑をかけられたとき、相手に対して嫌な人だという印象を持ちます。
それは感情として無理のないことでしょう。

ただ、嫌な人と決めつける前に一歩立ち止まって考えてもらいたいことがあります。
それは、「相手がなぜそんなことをしたのか」という原因です。

廊下ですれ違う時に肩がぶつかり、自分は転んでしまったのに、相手は何も言わずに行ってしまった。
そんなことがあったとしたら、普通は「何で謝らないんだ」と気分が悪くなります。

では、そのときに原因を考えてみるとどうでしょうか。
もしかすると、徹夜仕事で疲れ果て、何も考える気力がなかったのかもしれない。
もしかすると、我が子が病院に運ばれたという連絡を受け取って気が気じゃなかったのかもしれない。

原因は、自分が考えているものとは違うのかもしれません。
しかし、やむを得ない事情があったんだと考えてみることで、腹立たしさもおさまってくるのではないでしょうか。

少なくとも、嫌な人と決めつけないことで、相手への接し方はやわらかいものになるでしょう。

まとめ

他人から迷惑をかけられたとき、腹立たしい思いになります。
そして、この人は嫌な人だと決めつける心が出てくるでしょう。

ただ、どんなことにも原因はあるものです。
迷惑をかけてしまったことにも、何か事情があったのではないでしょうか。

最初から嫌な人と決めつけず、どうしてこんなことをしたのかと考えてみると、少し心が落ち着くかもしれません。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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