意見が衝突した時に一番知っておきたいこと|どちらかが絶対に正しいということはない
いつもお読みいただきありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
私たちには、職場や家庭、趣味の集まりなど、さまざまなつながりがあります。
その中で、人と意見が食い違ったり、衝突することもあるでしょう。
衝突がエスカレートすると、人間関係に亀裂が入ることにもなりかねません。
意見が衝突した時には、どのように折り合いをつけていけばよいのでしょうか?
思いが強いほど意見は曲げられない
私たちは、こだわりのないことであれば、すんなりと相手の意見を受け入れることができます。
しかし、こだわりが強いことに関しては、簡単に主張を曲げられません。
誰しも争いはなるべく避けたいはずです。
それなのに、相手と争ってでも自分の意見を押し通そうとするのはなぜでしょうか。
仏教では、人間は108つの煩悩でできているものだと教えられます。
その108つの中の一つが慢という自惚れ心です。
一口に自惚れ心といっても7種類あり、これを「七慢(しちまん)」と教えられています。
七慢の中の一つに「我慢(がまん)」と言われるものがあります。
自分の考えが正しいと信じ、自分の思いをどこまでも押し通そうとする心です。
この心があるからこそ、自分が正しいと思ったことはてこでも曲げられないのです。
論破しようとするとうまくいかない
意見が衝突するときは、お互いに「自分の意見が絶対正しい」と思っています。
そんな状態で一方的に自分の思いを言っていても相手は聞く耳を持たないでしょう。
自分の意見が絶対正しいと思っている人を論破しようとするのは大変難しいのです。
その結果平行線をたどり、意見がまとまらずにうまくいかないことが多いのではないでしょうか。
ひどい時にはチームそのものに亀裂が入り、解散ということにもなりかねません。
聖徳太子の十七条憲法の中には、次のような言葉があります。
「我必ず聖に非ず。彼必ず愚かに非ず。共に是れ凡夫ならくのみ」
「私がいつも正しい訳ではない。相手がいつも間違っている訳でもない。私も相手も、ともに凡夫、誤った判断をする人間である」という意味です。
私たちはお互いが煩悩でできている人間です。
ですから、どちらかが絶対的に正しいということはありません。
まずはそのことをよく知っておくのが大事でしょう。
相手にも言い分があることを理解する
自分と全く違う意見が受け入れがたい気持ちになるのは当然です。
しかし、自分の意見を主張するだけでは解決は見込めないでしょう。
私に譲れない思いがあり、言い分があるように、相手にも相手なりの言い分があります。
折り合いをつけるためには、自分の意見を主張したい気持ちをいったん抑えて、まず相手の言い分を聞いてみることが大事です。
そうすると、相手の主張に理解できる部分があり、考え方が変わることもあるでしょう。
また、それでも自分の提案の方がいいと思う場合には、相手の意見を踏まえて伝えればいいのです。
一旦相手の意見を聞くことは、相手を尊重することでもあります。
少なくとも、自分の意見をぶつけ合うだけよりは、折り合いをつけられる可能性が大きくなるでしょう。
まとめ
さまざまな人間関係の中で、意見がぶつかることはよくあります。
そんなときに意見を曲げられないのは、私たちに我慢という心があるからです。
私たちはお互いに煩悩でできている人間ですから、どちらかが絶対に正しいということはありません。
まずはお互いの意見をしっかり聞いて、折り合いをつける道を探していくのがいいのではないでしょうか。
わか
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