一生理解しあえない?人間関係で心の壁を作る前におさえておきたいこと
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
先日テレビで人見知りな人と社交的な人が集まったトーク番組を放送していました。
何を話したらいいのかわからないから注文以外で店員さんを呼びたくない。
遠くから知り合いが歩いてくるのが見えても、ぎりぎりまで気づかないふりをする。
私はどちらかと言うと人見知りなので、共感するところが多かったです。
社交的な人からすれば、「なんでそんなことで悩むの?」と理解できないでしょう。
しかし、逆に人見知りの側からすると、「何でそんなことができるの?」とやはり理解できない部分が大きいかもしれません。
相手が自分と全く違うタイプだった時、無意識のうちに壁を作ってしまうことはないでしょうか?
今回は、お互いを理解しあう時に大切なことを考えてみたいと思います。
初対面で判断していませんか?
初対面の人と話をすると、自分と気が合うか合わないかはなんとなくわかるものです。
特に自分と真逆の性格をしている人は、話がかみ合わないことが多いので、仲良くなれそうにないと感じます。
もちろん、嫌な人と無理して接することはありません。
しかし、初対面で人間関係に壁を作ってしまうのはもったいないのではないでしょうか。
冒頭の人見知りと社交的な人の例で考えてみましょう。
相手が人見知りだと知らない状態で2人が接した時、社交的な人は最初から遠慮なく話しかけていくかもしれません。
それに対し、人見知りの人は「なんでこんなに馴れ馴れしいんだろう」と思うはずです。
しかし、この時「実は自分は人見知りで…」と伝えていれば、相手の人も距離感を考えるのではないでしょうか。
話しにくいな、と感じたりイライラするのは、お互いを十分に理解できていないからとも言えます。
人はそもそも分かり合えないもの
人間関係で心の壁を作るとき、「この人とは分かり合えない」という心の動きがあります。
ところが、すべての人はそもそも分かり合えないものだ、と教えるのが仏教です。
仏教では私たちは各人が自らの行い(業)によって作り出した世界に住んでいる、と言われます。
これを「業界(ごうかい)」といいます。
似たような環境で育ってきた人はあっても、まったく同じように生きてきたという人は世の中に一人もいません。
価値観が似ていることはあっても、まったく同じ人はいないということです。
だからこそ、自分を理解してもらう努力、相手を理解する努力をお互いにしていかなければならないのです。
「一生同じ」はありえない
また、「この人とは一生理解しあえない」と思う人もあります。
あまりにも価値観が違いすぎて、話がかみ合わないのです。
確かにその時は理解できないのかもしれません。
しかし、「一生」とは言い切れないのではないでしょうか。
仏教の言葉に「諸行無常」があります。
平家物語の冒頭にも出てくる有名な言葉です。
「諸行」とはすべてのもの、「無常」とは常がなく続かないこと。
すべてのものは、大きいか小さいかの違いはあれど、刻々と移り変わってゆくということです。
自分自身の性格もいずれ変化するかもしれません。
相手の価値観や考え方が変わるときもあるでしょう。
今は分かり合えなくても、生きていれば何かの拍子に意気投合することもあるのです。
まとめ
世の中には様々な人がいますから、犬猿の仲、理解できない人も当然あります。
しかし、「一生分かり合えない」といって心の壁を作ってしまうのは早いのではないでしょうか。
相手のことをよく知れば、許せないと思っていたことも許せるようになるかもしれません。
今は無理でも、時間が経てば、相手に対する印象も変わるかもしれません。
心の壁を作る前に、まずは相手のことを理解するようにしてみてはいかがでしょうか。
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わか
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