本音を言わない人とどう付き合う?|本音を言わないからこそいいこともある
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
あなたの周りに、長く付き合っていても、なかなか本音を言ってくれない人はいないでしょうか。
そういう人はどこか壁があるように感じ、仲良くなれている気がしないのです。
かといって、根掘り葉掘り聞いたら余計に距離ができてしまいそうですよね。
本音を言わない人とは、どう付き合っていくべきなのでしょうか?
今回は、人間の本質から迫ってみたいと思います。
本音を言わない人とは仲良くなれない?
私たちは普段、周りからの印象をよくするために、自分を繕って生活しています。
初対面の人に本音をありのままに告げることは、ほとんどないと言っていいでしょう。
そうしてお互いの距離を測りながら、だんだん心を開いていくのです。
ですから、付き合いが長ければ長いほど、お互いのことがわかり、本音も話せるようになっていきます。
仲の良い人には本音が言える、という一般的なイメージはそういうところからきているのでしょう。
逆に、知り合ってからある程度たつのに、心の内が見えないと、信用されていないのかと不安にもなるものです。
本音を言わない人とは、仲良くなれていない気がしてしまうんですよね。
人はみんな仮面をつけている
しかし、「本音を言い合える仲」と言っても、本当に何でも言えるわけではないでしょう。
「何でも言える」にも限度があるのです。
「人間」という単語は、英語で「person(パーソン)」と書きます。
この単語の語源は、ラテン語の「persona(ペルソナ)」だそうです。
ペルソナには、もともと仮面という意味があります。
仮面という意味の言葉が人間を表す単語になったのは、人が普段仮面をつけて生活していることを暗に表しているとも言えるでしょう。
本当の自分は隠して、仮面をつけ変えながら生活しているのが私たちなのです。
では、なぜ仮面をつける必要があるのでしょうか。
私たちの心の底のホンネ
仏教では、人間のことを「煩悩具足の凡夫(ぼんのうぐそくのぼんぶ)」と言われています。
煩悩とは欲や怒り、ねたみそねみなどの心のこと。
こういった心は、決していい心ではありません。
欲を満たすために、相手を蹴落とそうとしたり。
自分の考えに合わないからと、怒りのままに相手を攻撃したり。
友人ばかりが幸せになっていることに面白くないと感じたり。
もし、この心が表に出てしまったら、みんな自分から離れていってしまう。
だからこそ、心ではどんなことを思っていても、表面上は笑顔の仮面をつけて対応しているのです。
本音を言わないからこそいいこともある
仏教を説かれたお釈迦さまは、人間の姿を次のように言われています。
「心口各異 言念無実(しんくかくい ごんねんむじつ)」
(心と口はおのおの異なり、言っていることにも思っていることにも真実がない)
強烈な言葉ですが、自分のことを振り返るとその通りだなあと感じます。
決して、特定の人だけが本音を言わない人ではないのでしょう。
また、一般的に言われる「本音を言わない人」というのは、特に慎重な人なのだと思います。
周りの人を傷つけないようにしている思慮深い人とも言えるかもしれません。
本音を言い合える仲にあこがれる気持ちも確かにあります。
しかし、お互い気を許しすぎると、言ってはいけないことも、ぽろっと出てしまうものです。
そう考えると、気を遣える距離感にまでとどめておくのは、人間関係を長続きさせる上で必要なことなのかもしれませんね。
まとめ
本音を言い合える仲にあこがれる人は多いでしょう。
しかし、実際には、本音を隠して、悪く思われないように自分を取り繕っているのが人間なのではないでしょうか。
欲や怒りやねたみ・そねみの心を持つのが人間ですから、何かの拍子にそれが出て人間関係をそこねる危険もあります。
そう考えると、本音を言わずにある程度のところまでとどめておける人との方が、長く人間関係を続けられるのかもしれません。
自分の心をよく見つめて、良好な人間関係を築いていきたいですね。
わか
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