人に愛される理由は?心がけ一つで誰でもできることだった
こんにちは。こころ寄り添う研究家の九条えみです。
月に何度か参加するセミナーで、時折お会いする60代位の女性がいらっしゃいます。
その方は、何でもないようなことも笑顔いっぱいお話しされ、一緒にいると私もつられて楽しい気持ちになってきます。
人に愛される理由は?
会社では、月刊誌『とどろき』のお客様窓口として電話受付をしています。
57歳の女性読者も人に恵まれ、素敵な人生を歩まれているのだそうです。
昨年から始めたボランティアで、 最近、 何人かの人から声を掛けられ親しくなりました。
その中には『どうしても(私と)親しくなりたかった』と言ってくれた同年代の女性の方も居て、すごく嬉しかったです。周囲に不平不満ばかり言っても何も変わらないけど、自分が笑顔で周囲に接したら、周囲の人達も、それに応えてくれる事に気付かされ、「仏教」を習って良かったとこれも本誌のおかげと本当に感謝しています。
仏教では、幸せになる良いタネまきとして「笑顔」を勧められています。
和顔悦色施と言辞施
笑顔を施すことを、仏教の言葉で「 和顔悦色施(わげんえっしょくせ)」と言います。
優しいほほえみをたたえた笑顔で人に接することです。
笑顔は周囲全体を和ませ、トゲトゲしい対人関係をスムーズにします。
優しい気持ちで笑顔をすると、出てくる言葉も優しい言葉が多くなりますね。
この優しい言葉をかけるように努めることも、幸せになる良いタネまきだと教えられ、「言辞施(ごんじせ)」と言われます。
笑顔で人に接すること(和顔悦色施)と優しい言葉をかけること(言辞施)は心がけさえあれば誰でもできます。
ちょっとしたことですが、周囲の人に与えるパワーは侮(あなど)れません。
大雪の中で起きた、心温まるエピソードをご紹介します。
笑顔と優しい言葉は元気の源
ある年の冬。
北陸から大阪へ向かう特急列車が、例年にない大雪のため、夜9時過ぎに途中の福井県・今庄駅で動けなくなってしまった。
昼夜を分かたぬ除雪作業も追いつかず、そのまま2日目の夜を迎えようとしていた。
30代の駅員Nさんは、辺りを真っ白に埋め尽くす雪にぼう然としながらも、懸命に除雪に励んでいた。
しばらくして、背後でドンドンという音がして振り返ると、小学生ぐらいの女の子が列車の窓越しに、A4サイズの紙を向けている。
「がんばってくれてありがとう☆
おしごとがんばってください☆
☆みんなより☆」。
ニコッとほほえんだ女の子に、Nさんも思わず笑顔を返したという。
女の子の笑顔と励ましのメッセージは、駅員さんにどれほど勇気とパワーを与えたことでしょう。
奮闘のかいあって、特急列車は動きだし、32時間遅れで大阪駅に到着したそうです。
(平成30年10月号『とどろき』より)
少女の励ましとニコッとほほえんだ笑顔に、寒さで凍える駅員さんの心は温かくなったことでしょう。
笑顔と優しい言葉を心がければ、周囲の人からも好かれ、自身も明るい気持ちになれるのですね。
笑顔が幸せをもたらすことは、科学的にも分析されています。
九条えみ
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