部下との関係に悩んでいる人へ|世代間ギャップを乗り越える3つのカギ
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
今年のセンター試験の地理Bで「ムーミン」が登場する問題が出題されました。
ムーミンの舞台となった国を答えさせる問題だったのですが、それについて各種議論が巻き起こっていたようですね。
私には、ムーミンの舞台が「フィンランド」か「ムーミン谷」かというこの議論の趣旨よりも、「今の世代はムーミンを知らない」という意見が何よりも衝撃的でした。
自分自身もそれだけ年を取ったということなのだなあと気づかされます。
日常でも、自分より若い世代の人と接すると、ちょっとしたギャップを感じることがあります。
何歳か年齢が離れているだけでもギャップがあるのですから、それが何十歳と離れていたら世代間ギャップは免れません。
職場で新しく入ってきた若い部下とどう接したらよいか分からず、世代間ギャップに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は世代間ギャップを乗り越え、部下との関係を築くためにどうしたらよいかを考えてみます。
部下との世代間ギャップで困ること
世代間ギャップで困るのは、自分が常識的にこうだと思っていることも、部下にとっては常識ではないということです。
こちらは部下から当然報告があるものと思っていたのに、部下は確認されるのを待っていたという認識のずれなどもよくあります。
以前は、仕事をバリバリ頑張ることに生きがいを見出す人が多かったのではないかと思います。
しかし今の若手社員は「仕事は最低限で、プライベートを充実させたい」と考えている人ばかりです。
そもそも部下とは、前提からすれ違っているということになります。
こんなに部下との価値観が違っていたら、一緒に仕事をするのは本当に大変です。
理解できない部下の言動に対してイライラが募るのも、呆れてしまうのも無理はありません。
世代間ギャップを乗り越える3つのカギ
しかし、部下のことを理解できないと言っていては仕事が進みませんよね。
部下との世代間ギャップを乗り越え、よい関係を築くにはどうしたらよいのでしょうか。
①考え方の前提を変える
世代間ギャップに頭を抱えてしまうのは、部下と自分との考え方があまりにも違うためです。
それは根底に、自分の価値観が常識だという観念があるからではないでしょうか。
人はどうしても自分の価値観に重きを置いてしまいます。
それは自分の価値観を通してしか物事を見ることができないからです。
ですから、自分の価値観とあまりにも違う人がいると「おかしなやつだ」と思ってしまうのです。
しかし、それはあくまでも自分自身の常識であって、すべての人に当てはまるものではありません。
人それぞれ全く違う時代、違う人生を生きているので、違っていて当たり前。
その前提で考えると、部下との世代間ギャップに対する衝撃も少なくなるかもしれません。
②こちらから歩み寄る
職場で心がけるべき点を伝えた「ほうれんそうのおひたし」という言葉があるそうです。
「ほうれんそう」とは、よく部下の心がけとして言われる「報告・連絡・相談」を略した「報連相」のことです。
では、「おひたし」とはなんでしょうか?
お…怒らない
ひ…否定しない
た…助ける
し…指示する
これは上司が部下に対して心がけるべき点を表した言葉なのだそうです。
今どきの若い世代は特に自己肯定感が低いと言われています。
怒られたり否定されたりすると、自分はダメだと落ち込み、自分に価値が感じられなくなってしまうのです。
否定されることを恐れるあまり、上司に「報連相」することもためらうようになっていきます。
怒らない、否定しない、必要なときは助ける。
そういった積み重ねがあって初めて指示ができるようになっていくのだそうです。
部下との世代間ギャップを乗り越え、しっかり「報連相」を徹底するためには、まず上司の歩み寄りが大事だと言われているのですね。
③あきらかにみる
しかし、今まで自分自身が積み重ねてきた価値観とあまりにも違うことをされると、やっぱり受け入れられないものです。
そう簡単に考え方は変えられません。
世代間ギャップとは言われますが、価値観が違うのは決して部下とのことだけではないと思います。
人は誰しも、今までの経験から作り上げた自分自身の価値観を持っています。
価値観は一人一人異なるということです。
人は人、自分は自分。
自分とは「価値観が違う!おかしい」と思うのではなく、「自分とは違うけれど、この子はこういう価値観なんだな」と客観的な視点で見れば、イライラすることも少なくなるのではないでしょうか。
受け入れることはできなくても、理解することはできると思います。
まとめ
「まったく最近の若いものは!」
いつの時代もこういう声がどこからともなく聞こえてきます。
世代間ギャップを埋めることはなかなか難しいことですが、考え方次第で相手を理解し、歩み寄ることはできると思います。
・考え方の前提を変える
・こちらから歩み寄る
・あきらかにみる
部下との関係に悩んだら、その部下のことを一度客観的な目で観察してみてはいかがでしょうか。
わか
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