人間関係に疲れたと悩まないで|みんなに好かれる人にはなれないから

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こんにちは。心の悩みサポーターのこうへいです。
最近、友人に元気がないように感じました。食欲がなく、疲れた顔をしていました。
事情を聞いてみると、「あの人に嫌われたかも」「この人に悪く思われているのでは」という人間関係に疲れたとのことでした。

人間関係に疲れたのはみんなに嫌われたくないと思っていたからでは

その友人の悩みを聞いていると、嫌われたくないと気にしている相手の名前がどんどん出てきました。
仕事関係の人もあれば、家族や友人、近所の人など、いろいろな人でした。
私たちは様々な立場のいろいろな人に囲まれて生きています。
会社で同じ部署の上司や同僚、別の部署の人、お客さんや取引相手など仕事に関係する人だけでも様々な立場の人があります。
それに加えて家族や親戚、近所の人、同じ趣味の仲間や学生時代からの友人など、本当に多くの人と付き合っていかねばなりません。
では、それらの人たちから、好かれ、良い人だと思われるにはどうしたらよいのでしょうか。

自分の思い通りになる人が好きな人

そもそも私たちが他人の好き嫌いを決めたり、評価をするときの基準は何でしょうか。
お釈迦さまは、私たちは自分の都合によって相手のことを評価しているのだと言われています。
自分にとって都合のいい人を好きな人、良い人だと思うのであり、自分にとって都合の悪い人を嫌いな人、悪い人だと思うのではないでしょうか。
自分のことを褒めてくれる人、自分の思い通りに動いてくれる人を良い人と評価しているのでしょう。
逆に自分の思い通りに動いてくれない人は悪い人だと思うのではないでしょうか。
ですから、昨日は自分の思い通りのことをしていたのに、今日は自分の都合の悪いことをすると、評価が一転したりします。
私たちの好き嫌い、良い悪いの評価ほどあてにならないものはないとも言われます。

一休という室町時代の僧侶はこのような歌を詠んでいます。

今日ほめて 明日悪く言う 人の口 泣くも笑うも ウソの世の中

私自身のことを振り返っても、相手の一つの言動で好きが嫌いに変わったり、嫌いが好きに変わることがしばしばあります。
ニュースを見るとそれが顕著に感じられることがあります。昨日まで人気だった芸能人が一つの発言で姿を見なくなったり、ボロクソに言われていたスポーツ選手が活躍すると一躍英雄と言われたりします。
一休さんの言う通り、ウソの世の中だなと感じている人は多いかもしれません。

みんなの都合のいい人になろうとするから疲れる

相手から好かれ、評価されるには、相手の都合のいい人に私がなればいいわけです。
相手の望むこと、思い通りのことを私がすればいいということです。
ですが1度や2度ならそんなに大したことはないかもしれませんが、毎回となったらどうでしょう。
しかも相手が1人や2人ではなく、10人、20人となったら、どうでしょうか。
とても体がもたないのではないでしょうか。

イソップ物語にこんな話があります。

中年の男が、二人の女性と恋愛していた。
一人の女性は彼よりもずーっと若く、もう一人は、幾つか年上だった。
若いほうの女性は少しでも彼が若く見えるように、夕食後、膝枕にした彼の頭の白髪を、一本一本丹念に抜いてゆく。
ところが年上の女性は、彼が自分よりも、若く見られることを嫌っている。
そこで朝食後、彼の頭の黒い毛を一本一本入念に抜いた。
しまいに男は丸坊主になってしまった。

話の終わりには、
「あちらにもこちらにも良くすると、自分の身が立たなくなる」
と書かれてあります。

まとめ

私たちが好き嫌いを決める基準の一つは、自分にとって都合のいい人かどうかだと言われます。
付き合っていく人にはいろいろな立場・都合の人があるので、いつもみんなの都合に合うような行動をするのは不可能です。
どうせ不可能なのだから、みんなに好かれる必要はないと割り切ってしまうのがいいのかもしれません。
また、相手の思うようなことができず、嫌われてしまっても、今度相手の思いにかなうことをすれば、嫌いから好きへと評価が一転します。今の評価なんて気にせずに、自分のやるべきことをやりましょう。
私のことを好きになってくれ、大切に思ってくれる人が必ずあります。

どうして私たちはこんなにも嫌われたくないと思い煩うのでしょうか?
その心を見つめることで、幸せへの道が見えてきます。
若者の間で流行っていた“リア充(りあじゅう)”という言葉を通して迫ってみます。こちらの記事もおススメです。
リア充と比べ落ち込んでいませんか?|ネガティブ思考の回避法

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こうへい

チューリップ企画で動画制作を担当しています。 大学生のときに同じことの繰り返しの毎日にどんな意味があるのかと悩みました。しかも友人に相談しても分かってくれる人がなかったことが大きな苦しみでした。 その時に読んだ仏典の言葉に励まされました。その後、講演会の運営の手伝いをする機会があり、さまざまな悩みを持って参加した多くの人たちの声を聞かせてもらいました。私も学びながら、皆さんの悩みに寄り添っていける情報を発信していけたらと思っています。
心が穏やかになった人へ
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