聞く耳持たない人にはどう話す?伝えるためのポイント3選


いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。

何かを伝えたいと思っても、相手が聞く耳を持ってくれないことがあります。
そんな時、一生懸命伝えようとしても徒労に終わることは少なくありません。

聞く耳を持たない人相手に、どうしても伝えたいことがある時、どのように伝えるのがよいのでしょうか。

自分の意見を曲げられない心がある

相手の話に対して聞く耳を持てないのは、なぜなのでしょうか。
理由の一つには、「自分が正しい」という思いが頑としてあるからだと思われます。

「這っても黒豆」ということわざをご存じでしょうか。
あるとき、AさんとBさんが食事をしていると、床に黒いものが落ちています。

Aさんは、「黒豆が落ちているよ」と言いました。
それに対してBさんは、「いや、あれはどう見ても虫だよ」と言います。

二人で「黒豆だ」「虫だ」と言い合っているうちに、床の黒いものがもぞもぞと動き出しました。
Bさんが「ほら、やっぱり虫だったじゃないか」と言っても、Aさんは「いや、あれは這っても黒豆なんだ」と言い張ったそうです。

これは笑い話ですが、なかなか自分の非を認められないことが誰にでもあるのではないでしょうか。
自分の我を押し通そうとする心を、仏教では「我慢(がまん)」と言われます。

自分に非があると思っていても、意見を曲げられないのですから、自分が正しいと思えば、なおさら他人の言うことは聞けないでしょう。

心に余裕がないと聞けない

誰にでも自分の意見を押し通したい心はあります。
しかし、うまく人間関係を築くには、相手の意見に耳を傾けることも必要です。
だからこそ、私たちは相手の意見をできる限り尊重しようとします。

ただ、それは心に余裕があるときの話です。
腹を立てていたり、悲しみに沈んでいるときなど、心に余裕がないときには自分のことで頭がいっぱいになるので、相手のことを考える気持ちになりません。

話を聞く耳を持たない人と対峙すると「自分勝手だな」と感じますが、相手には相手なりの事情があるのではないでしょうか。
私を困らせようと思ってやっているというよりは、気持ちの問題でそのようになってしまうと考えてみると、許せないことも許せるようになってきます。

相手に伝えるためのポイント3選

聞く耳を持たない人にも、その人なりの事情がある。
とはいえ、伝えるべきことがあるのに聞いてもらえないと、自分も相手も困ることになります。

相手に必要なことを伝えるには、どうすればよいのでしょうか。

➀まずは相手の言い分を受け止める

相手が聞く耳を持ってくれないのは、その人自身に譲れない部分があるからだと思います。
それを遮って自分の意見を伝えようとしても、まず相手には届きません。

ですから、自分の伝えたいことを主張する前に、相手がどんな思いを持っているのかを聞いてみることも大切です。
言いたいことを言ってスッキリすれば、こちらの話を聞く余裕も出てくるでしょう。

話を聞いてみると、相手が誤解をしていることもあります。
また、単に意地を張っているだけの時もあります。
言い分を聞いたうえであれば、相手に合わせた伝え方ができるのではないでしょうか。

➁言い方を変えてみる

ある漫画に、このような話がありました。

あるところに、物が片づけられない一人暮らしのおばあさんがいました。
おばあさんは何でもかんでも物をとっておくので、家がごみ屋敷となってしまいます。
娘や役所の人がたびたび家を訪ねて物を捨てるよう説得するも、聞き入れてくれません。

ところが、近所の小学生の男の子が家の中にあった物に興味を示すと、驚くほどあっさり譲ってくれたのです。
それを見た役所の人が「チャリティーバザーがあるから寄付してもらえないか」と伝えると、おばあさんからは「かまわない」との返答が。
これを機に、おばあさんの家の中は片づけられ、きれいになっていきました。

せっかく集めたものを「捨てる」という言い方をされると受け入れられなくても、「寄付する」ということならば、快く了承できる。
言葉一つで印象が大きく変わってしまうものだと感じました。

同じように、伝え方を変えることで相手に届くこともあるのではないでしょうか。

➂時間をおいてから話す

先ほど書いたように、心に余裕がないと人の話を聞こうと思えないものです。
そんなときは、時間をおくのがいちばんです。

怒りの強さ、悲しみの深さはその時々で違うでしょうが、どんな感情も長続きしません。
さんざん腹を立てていたのに、翌日になると「なぜあんなに怒ったのだろう」と自分でも不思議な気持ちになったりします。

時間をおけば自然と冷静になりますから、そのタイミングで改めて伝えてみましょう。
相手の反応もきっと変わっているはずです。

まとめ

自分が伝えたいことに対して、相手が聞く耳を持ってくれないことがあります。
誰しも、自分の意見を曲げられないものですから、心に余裕がないときには、よけいに他人の言葉は聞けないのでしょう。

それでも、どうしても伝えたいことがあるときには、次の点を実践してみてはいかがでしょうか。
➀まずは相手の言い分を受け止める
➁言い方を変えてみる
➂時間をおいてから話す

お互いに工夫して、うまくコミュニケーションをとっていけるといいですね。

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わか

チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!
心が穏やかになった人へ
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