「怒られている人を見ると自分も辛くなる」敏感なHSPが気持ちを切り替えるための5つの方法
「怒られている人を見ると、感情移入してしまって自分も辛くなる」
こんな経験はありませんか?
HSP(とても敏感な人)は、共感力が高いため他人の感情も自分事のように受け取ってしまうのだそうです。
今回は、そうした辛い感情から気持ちを切り替えるための方法を提案します。
距離を置く
誰かが怒鳴れている、理不尽にストレスをぶつけられている、見下されている…など、強者・弱者の関係になっている場面に遭遇した場合は、その場を離れることができるなら、距離を置いた方が良いです。
長くその場面を見てしまうと、状況が落ち着いた後でも、その状況が脳内で映画のように再生され辛い感情を何度も思い起こしてしまいます。
当事者同士の関係性を知る
敏感な人から見ると、「一方的に見下されている、からかわれている、可哀想だ」という風に見えたとしても、漫才でボケに対してツッコミがいるように、当事者同士の信頼関係が築けており、「いじる」「いじられる」の関係性なだけだった、ということもあるかもしれません。
度合いによりますが、打ち解けて笑いあっているようならば、コミュニケーションの一環として軽く受け流して大丈夫だと思います。
高圧的な態度になる背景を考える
しかし、立場の違いから「やはり一方的に高圧的な態度を取っているらしい」と感じる場合もあるでしょう。
そんな時は、強者・弱者の枠組みで捉えてしまうと、一方的に虐げられる人が可哀想になりこれまた負の感情に引きずられてしまいます。
もちろん、理不尽に虐げられることがないように、理性的にコミュニケーションを取り、それぞれのモラルを高めていく努力をしていくことは大事です。
それとは別に、高圧的な態度になってしまう背景を考えると気持ちが落ち着きます。
たとえば、
・その日は特別体調が悪いのか
・プライベートで何かストレスを抱えているのか
・さらに上の上司から過度なプレッシャーをかけられており、部下にももっとやる気を出してほしいと思っているのか
色々と要因はあるかと思いますが、いずれにしても人は余裕が無くなると、感情のコントロールが難しくなります。
相手も好き好んでそんな態度を取っているわけではないのかもしれません。
『歎異抄(たんにしょう)』という古典にこんな言葉が載っています。
さるべき業縁のもよおせば、いかなる振る舞いもすべし
(縁さえくれば、どんなことでもしてしまう)
その人と同じ立場や境遇に置かれたら、自分も同じことをするかもしれません。
そう思えば相手への理解が進み、相手を気遣う気持ちや環境を改善しようという気持ちも起きてきます。
反面教師にする
「いじられ役」という言葉があります。
「いじられ役」がいると場が盛り上がりやすく、「いじられてなんぼ」という芸人もいるみたいです。
笑えるレベルで不快にならない程度なら場が和むコミュニケーションになると思いますが、限度を超えないよう気をつけたいものです。
「これは笑える愛のあるいじりだな」
「でも、こういう言い方になると相手を傷つけるんだな」
と、だんだんと自分の中で判断材料が増えてきます。
「自分はそういう言い方はしないように気をつけよう」と反面教師にしましょう。
優先事項をつける
一度きりの人生、何もかもにアンテナを立てていると限られた時間はどんどん消費されます。
その時はそのことで頭がいっぱいで悶々と悩んでいたことも、時が経つと「そんなこともあったっけな」と思い出せないものも沢山あります。
一度きりの人生、些細なことに時間を使うよりも、大事なことに時間を使いたいですよね。
人生において「これこそ大事だ」という優先事項をつけると、そこに向けて時間を使おうと気持ちを切り替えることができます。
こちらの記事では、後悔しない人生を送るために大事なことを紹介しています。
九条えみ
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