捨てられる不安からおさらば!『歎異抄』に示された捨てられない幸せとは
こんにちは。こころ寄り添う研究家の九条えみです。
外国人労働者の受け入れをめぐって活発な議論が続きました。
最低賃金以下で働かされている実態や、業務中に怪我したところ帰国を要求されたなど、心痛める現状が明るみになっています。
数年前は「派遣切り」という言葉がニュースで飛び交いましたが、切られる対象が日本人から外国人に変わっただけで、会社から捨てられる悲劇は変わっていないのだなと感じました。
「幸せ」と感じるもの=捨てられたくないもの
生きるということは、幸せを追い求める旅のようなものです。
仕事や家族、友人や恋人、名誉や健康など、その人その人が幸せと感じるものを追い求め、手に入れようと生きています。
やっと手に入れた幸せは、手放したくない。
だから掴んだ幸せが逃げないように、捨てられないように大事に大事に守ります。
しかし、思いもよらず「捨てられる」こともあります。
「仕事」に捨てられた56歳の男性はこうつぶやいていました。
仕事で腰を痛める怪我をして、結局辞めることになり、会社に捨てられたようなものです。
その後、職を転々としましたが、使い捨てだと感じました。
捨てられない幸せがある!?
ある70歳の男性は家族から見捨てられ、絶望の中にいたときに、「捨てられない幸せがある」ことを知ったそうです。
3年前に、妻と娘から見捨てられ、1人暮らしをはじめましたが、3年間まともに人と話していない状況でした。
言うこともできないような苦しみを抱えて、死を考えていた日の朝、ラジオで『なぜ生きる』という番組を聴きました。「悪い結果があらわれて苦しむときは、まかぬ種は生えぬ、みんなわが身のまいたタネ、どんな報いを受けても、文句の言えない極悪人が摂取不捨(せっしゅふしゃ)の幸福者とは不思議の中の不思議」
というお言葉を聞き、身体全身の痛みが取れ、家族を恨む気持ちが消えたのです。
摂取不捨(せっしゅふしゃ)の幸福とは、ガチッと摂(おさ)め取られて絶対に捨てられない幸せです。
元は摂取不捨(せっしゅふしゃ)の利益(りやく)と言い、『歎異抄(たんにしょう)』という有名な古典に出てくる仏教のお言葉です。
歎異抄は「人生で一度は読みたい本」として長く読者の心をつかんでいます。
その背景は、絶対に捨てられない幸せという真実の香りがするからなのでしょう。
次の記事では、持病や親の介護に追われるようになった女性の体験談を通して、生きる意味とは何か?捨てられない幸せとは何か?掘り下げてみたいと思います。
60歳を目前にして持病や介護に追われる女性の体験談から「生きる意味」を問う

九条えみ

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