嫌いな人にとらわれずに、心穏やかに過ごすポイント

こんにちは、みさきです。

嫌いな人からは遠ざかればいい、で解決すれば楽なのですが、嫌いな人の多くは同じ職場やコミュニティなどにいて、離れることができないため苦しい状態が続きます。

例えば、Aさんは新しい職場で上司になった人が以前から苦手だった人物であることを知り、毎日のように精神的なストレスを感じています。
この上司は、Aさんの仕事に対する厳しい評価と、時には不必要な批判を繰り返します。
そんな日々に、Aさんは仕事のモチベーションを失い、自己の存在価値を疑うようになりました。
ここで重要なのは、Aさんがこの状況を「上司のせいで自分は苦しんでいる」と捉え続けることで、自分自身を苦しめることになるという点です。

嫌いな人にとらわれずに、心穏やかに過ごすポイントは
「あの人のせいで私は苦しんでいる」という思考にとらわれないことです。

この思考を、仏教では「他因自果」(たいんじか)と教えられます。

 あの人の
 せいで(原因)
 自分が
 苦しい目に遭っている(結果)

この「他因自果」の思考でいると、自分が大変苦しむことになります。

嫌いな相手のことが頭から離れず、大事なことに集中できない。
嫌いな相手のことを思い浮かべると、イライラして心が苦しくなる。
「あいつが悪い」「あの人さえいなければ」という心が悪循環を引き起こします。

これを仏教では「愚痴」の心と言います。

「あの人のせい」という思考のせいで、自分の時間が奪われてしまうのは悔しいです。

心が苦しいのは「嫌いなあの人」のせいではなく、「あの人のせいで私は苦しんでいる」という愚痴の心からなのです。

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みさき

はじめまして、みさきです。 チューリップ企画で「動画で学べる仏教」を制作しています。 10年間、旅のプランニングの仕事を通して、幅広く多くの方々とお話してきました。旅には各々の想いがあり、じっくりとお話をしながら旅のお手伝いをしていきます。人と関わる中で人間関係で悩んでいる人が多いことを知りました。 8年前に仏教とご縁があり、人間の心についてずば抜けた洞察の深さに感動して、今の仕事に至っています。日常の悩みについて仏教ではどう教えられているかを発信してゆきたいと思います。
心が穏やかになった人へ
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