違いを力に変える|人間関係も「草むしり」が大事
こんにちは、みさきです。
ある有名な漫画家さんが亡くなったという悲しいニュースが飛びこみ、世間もざわついています。
ドラマ化される過程で起きた、原作者とドラマ制作者間のトラブルが原因かもしれないと報道されています。
真相は当事者にしか分かりませんが、クリエイターさんが傷ついてしまった結果がとても悲しいですね…。
私たちは、日々の人間関係の中で、気付かないうちに誰かを傷つけてしまうことがあります。
今回のような悲劇を避けるために、人との関わり方について考えたいと思います。
違いを力に変える|人間関係も「草むしり」が大事
私の身近にも、執筆家やイラストレーターの友人がいて、彼らからよく聞く話があります。
「創作は、まるで子供を産んで育てるような苦しみを伴うんです。
どうしたら自分の作品をもっと多くの人に好きになってもらえるか、そのためには何度も修正を重ねたり、人の意見を聞いたり、膨大な時間と努力をかけるんです」
だから完成した作品には、作者の愛情がたっぷりと注がれているのです。
一方で、作品を世に出し、広めるために苦労している人たちもいます。
素晴らしい作品でも、世に知られなければ評価されることはありません。
広告を打ったり、イベントを開催したりして、一生懸命作品を売り込む。
そういう努力をしている人たちの苦労も、とても大きいのです。
ここでよくあるのが「どっちが正しいのか」「どっちが悪いのか」と、責任の所在を探そうとすることです。
でも、実はそれぞれが大事にしている価値観が違うだけで、誰かが間違っているわけではないのですよね。
このような価値観の異なる相手と協力していくには、お互いのすれ違いを埋めて、違いを乗り越えていく努力がすごく大事です。
聖徳太子が言った「和をもって尊しとなす」という言葉がすごく深く、思い出されます。
ある先生がこの「『和を以って貴し』ではなく、『和するを以って貴し』と読んで実践していきたい」と言われたことがあります。
なぜ「和」ではなく「和する」なのか、その理由を聞き、目からウロコでした。
「和」というのは最初からあるのではない。
一人ひとりの涙ぐましい努力で築いていくもの。
しかもいったん築いても崩れやすいものだから、常に「和する」努力が大切なんだよ。
という趣旨の言葉でした。
「和」というのは、みんなが努力して築き上げるもので、簡単には手に入らないものだと改めて思いました。
私たちはみんな違うのです。
年齢も、立場も、経験も、価値観も、一人一人異なります。
また利害打算も生じやすく、人間関係がややこしくなるのも当然なのです。
どこの畑でも草むしりをしなかったら雑草だらけになってしまいます。
それを草むしりをせずに「なんでこの畑は雑草が生えるのか」と、畑に怒りをぶつけているようなものだなと感じます。
人間関係のもつれは面倒に思うことがありますが、一本ずつ抜いていく努力が必要なのですよね。
相手の価値観を理解し合って、心のズレに橋をかけるようなコミュニケーションを心がけていきたいですね。
もっと温かい世界を作っていけたらと思います。
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みさき
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