つらい時、たいへんな時こそ、この言葉を思い出して
「どうして自分だけがこんな目に…」
「すべてを投げ捨てて、どこか遠くへ行ってしまいたい」
嫌なことが立て続けに起こると、お先真っ暗な気がして自暴自棄になることがあります。
やけを起こして周囲との人間関係を壊したり、お酒やギャンブルに溺れたら、余計に自分を苦しめることになります。
つらい時、たいへんな時、どのように自分の心を立て直せば良いのでしょうか。
それについて昔からこう教えられます。
まかぬ種は生えぬ
まいた種は必ず生える
「まかぬ種は生えぬ」
望む結果が得られないのは、過去にそういう種まきを自分がしてこなかったからです。
第一志望の学校に入学したいのであれば、その学校に合格するだけの勉強をしなければなりません。
人間関係を良好に保ちたければ、思いやりの心を持って相手を気遣っていかねばなりません。
病気になりたくなければ、運動をしたり身体に良い物を取るなど健康的な生活を送らなければなりません。
成功(success)が努力(work)より先に来るのは、辞書の中だけなのですね。
「まいた種は必ず生える」
今自分のやっている行いが、未来の自分の結果を作ります。
美味しくて楽だからとカップラーメンやお菓子ばかり食べていれば、今日明日にすぐに結果がでなくても、5年、10年後に高血圧や糖尿病などの生活習慣病となって自分に表れます。
面倒でやりたくなくても、筋トレやウォーキングをすれば、その分だけ自分の体力が上がり、疲れにくい体を作ることができます。
頑張って勉強したならば、その分知識となり知恵となり、より適切な判断ができて自分を助けてくれます。
まかぬ種は生えぬ
まいた種は必ず生える
このことが良く分かりますと、悪い結果を受けるのは嫌ですから悪い行いを慎むようになります。
また、善い結果が欲しいですから、善い行いに努めるようになります。
この法則こそ、お釈迦さまの説かれた仏教の土台であり、人生を好転させる法則なのです。
今が大変な状況でも、心を入れ替えて、悪いことをやめて善い行いに努めていけば、その結果は必ず自分に現れます。
まかぬ種は生えぬ
まいた種は必ず生える
この言葉を指針に、善い運命を作っていきたいですね。
九条えみ
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