幸せになりたいのに幸せになれない人が見落としているもの|幸せの第一歩とは
「幸せになりたい!・・・でも、なんか・・・幸せになれてない」
こんな風に感じたことはないでしょうか。
それは自分が何を望んでいるのか見えていないからかもしれません。
幸せは自分を知ることから
仏教の講演会に参加した時のことです。
「幸せ」をテーマにしたこんなお話しでした。
幸せになるには、まず自分を知ることが大事です。
自分を知らなければ、自分が何を望んでいるのかも分かりません。
自分が望むものを手に入れてこそ、幸せになれます。
だから、まず自分を知り、何を望んでいるのかを知ることが大事なのです。
たしかに大学選びや就職活動の際も、自己分析が大事だと言われます。
自分の長所・短所、好きなこと・嫌いなこと、将来像などが明確であれば、どの大学へ進学するか、どんな職種につくかなども明確になってきます。
また、ストレスの発散でも「自分に合ったストレス解消法を見つけましょう」と言われます。
お喋りしてストレス解消する人もいれば、逆に一人静かに過ごすのが好きな人もいます。
自分に合わないことをしては、余計にストレスが溜まるかもしれません。
このように、自分を知らないと、求めるべき幸せも分からないのです。
自分を知る3つの方法
自分を知る方法に3つあります。
(1)他人からの評価
1つ目は他人からの評価です。
「気が利くね」「真面目だね」と他人から褒められれば、自分はそういう人間なのだと理解が深まるように思います。
しかし、他人からの評価は当てになりません。
その時その時の「都合」によって人を評価しているからだと言われます。
正も邪も 勝手に決める わが都合
自分にとって都合が良いときは「良い人」と評価し、都合が悪くなると「悪い人」と評価するので、コロコロ変わるのです。
コロコロ変わる他人の評価が「私の全て」と思っては、正しく自分を知ることはできないでしょう。
だからといって、他人の言葉に耳をふさいで、好き勝手すれば良いというのではありません。
他人の批評に耳を傾け、正すべき点を正していくのは大切です。
(2)自己反省
2つ目は自己反省です。
「自分はせっかちだから、行動する前に一呼吸置くようにしよう」というように自己反省してこそ、同じ失敗を防ぎ、向上しますから大事な心がけです。
しかし、この自己反省も当てになるでしょうか。
「自惚れ(うぬぼれ)」を「自分に惚れている」と書くように、自分のことは実際よりも良く見てしまいます。
自分に落ち度があると思っても「疲れていたから仕方がない。それだけ頑張った証拠だ」など自分を美化する心が出てきます。
自己反省も「ありのままの自分」を知るには不完全です。
(3)仏教を学ぶ
最後に、仏教を学ぶという方法があります。
「え?なんで急に仏教?」と思われるかもしれません。
仏教は2000年以上の歴史がありますが、人間の本質を深く解明していると著名人から称賛されています。
たとえば、人工知能(AI)研究の第一人者で「人工知能の父」と呼ばれるマービン・ミンスキー教授は、AI研究のために仏典を学んだと語っています。
人工知能をやろうとすれば、当然ながら人間の知能(インテリジェンス)
それから心(マインド)の仕組み、
働き方が標的(ターゲット)になり、
とくに心の研究には仏典が比類なきテキスト になる
(田原総一朗,『生命戦争 脳・老化・バイオ文明』,文藝春秋)
最先端科学のAIが2000年前の仏典を参考に研究されているとは、驚きです。
こんな歌もあります。
仏道をならうというは、自己をならうなり
(曹洞宗の開祖 道元)
「仏教を学ぶということは、自分を学ぶことである」
ズバリ言っています。
夜(よ)もすがら 仏の道に入りぬれば わが心にぞ たずね入りぬる
(平安時代の高僧 源信僧都)
「夜通し仏教を学んで見えてきたのは自分の心であった」と言われています。
仏教を学んでいくと、今まで気づかなかった自分の心が見えてきます。
仏教は「本当の私を映す鏡(法鏡)」だからです。
仏教ではありのままの私の姿と、その私がどうしたら幸せになれるのかを明らかにされています。
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九条えみ
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